FTXがカルフォルニア記念スタジアムの命名権を購入
大手メディアブルームバーグの報道によると、仮想通貨デリバティブ取引所であるFTX.USは最近、カリフォルニア大学バークレー校のキャンパスにあるカリフォルニア・メモリアル・スタジアム (California Memorial Stadium)との長期的なパートナーシップを発表し、1,750万ドル(約19億円)相当の10年契約でスタジアムの命名権を購入した。
カリフォルニア大学のCalGolden Bearsは、来シーズン、今契約の下、ホームオープナーと最初のゲームをプレイする予定だ。この取引は、FTXへの専門的かつ個人的な投資を引き起こしたが、取引所のシーナ・ネイダー(Sina Nader)COO(最高執行責任者)は、同大学に在学中、Cal Athletics(California Golden Bears:カリフォルニアゴールデンベアーズ)のウォークオンメンバーだった事でも知られているほか、サムバンクマン・フライド(Bankman-Fried)創設者兼CEO(最高経営責任者)の父親も同大学の卒業生だ。
Cal Athleticsのマルチメディア権利者であるリアフィールド(Learfield)氏は、仮想通貨での支払いを受け入れることを発表。この契約は、大学が数年前からスポーツ部門を支援するために財政的に後退したため、CalAthleticsの救世主としてもたらされた。
FTXセカンドネーミングライツディール
カリフォルニア記念スタジアムのネーミングライツを購入したFTXは2021年6月以降、2件のネーミングライツ契約に署名している。
2021年6月、FTXは世界最大のプロeスポーツチームTSMと2億1,000万ドル(約230億円)のネーミングライツ契約に署名。長期期間に渡る数百万ドルをかけたパートナーシップは、FTX TradingLimitedとその親会社であるWestRealm Shires Services Incの間で分割される。FTXは、このパートナーシップが新しいモバイルプラットフォームへの拡大に引き寄せられることを強調したほか、アジアやヨーロッパ、南米などでの出店に向け、資金を活用することを目指している。
同取引所は、シリーズBの資金調達ラウンドで9億ドルの資金調達を行い、仮想通貨史上最大の資金調達ラウンドの終了を発表した後、180億ドル(約2兆円)という並外れた評価を得ている。この時の資金調達ラウンドでは、セコイアキャピタル、サードポイント、ライトスピードベンチャーパートナーズ、コインベースベンチャーズ、ソフトバンクなどの仮想通貨大手が名を連ね、同資金調達に参加した投資家の合計数は60社に達している。