PayPalがアイルランドのオフィスを拠点に仮想通貨市場へ進出か

PayPalがアイルランドを拠点に仮想通貨市場へ進出か

グローバルオンライン決済サービス大手のPayPal(ペイパル)は、アイルランドのオフィスを拠点に、仮想通貨への進出支援のため、アイルランドに小さなチームを編成した事を海外メディが報じている。

ダブリンに本拠を置く地元メディアの一つ、アイリッシュインディペンデント(Independent)が8月1日(日曜日)、PayPalは、いくつかの仮想通貨関連のポジションを募集している事を報じた。急速に成長しているデジタル資産市場における同社の野心をさらに強調する格好となった。

PayPalは2021年に入り、市場進出の準備

PayPalは、アイルランドの首都ダブリンとダンドークのオフィス全体で、コンプライアンスやマネーロンダリング防止チェックなどの役割を担う仮想通貨関連のポジションの人材採用を開始。採用される人材には、PayPalのブロックチェーン、仮想通貨およびCBDC(デジタル通貨)ビジネスユニットにおける役割を担える人材を採用する意向だ。

PayPalは、仮想通貨への進出をサポートするため2021年初頭、専用仮想通貨およびブロックチェーンビジネスユニットを立ち上げており、3月には米国の顧客がビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコインキャッシュ(Bitcoincash/BCH)、ライトコイン(Litecoin/LTC)といった仮想通貨を使用して商品やサービスの支払いを行えるようにすることで、サービスを拡大し、その業績は好調である。その2カ月後には、PayPalは、顧客が仮想通貨をサードパーティのウォレットに引き出すことを許可すると発表。PayPalのダン・シュルマン(Dan Schulman)CEO(最高経営責任者)は、2021年4月下旬、同社の仮想通貨ビジネスは、最初の6カ月の運用ですべての期待を上回ったとタイム誌のインタビューで述べている。

ビットコインやイーサなどのデジタル資産の急速な普及は、仮想通貨市場全体を約2.6兆ドル(約285兆2,000億円)の評価に押し上げた驚異的な価格急騰と同時に発生。価格は5月から7月の間に急激に修正されたものの、仮想通貨市場は横ばい状態を続け、最近、ようやく価格が動き始めている。

先週のPayPalの四半期決算説明会で、シュルマンCEOは、同社の仮想通貨取引サービスが非常に近い将来、英国に来ることを示唆したほか、より速い支払い処理を可能にするアップグレードも開発中である事を明かしている。

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