ドイツ銀行の消費者調査でビットコインは2万ドル以下の予想が判明

ドイツ銀行の消費者調査でビットコインは2万ドル以下の予想が判明

ドイツの多国籍投資銀行であるドイツ銀行(Deutsche Bank AG)が、ビットコイン(Bitcoin/BTTC)の将来の軌道について消費者を調査した結果、回答者の約3分の1が2024年末までに世界初の仮想通貨が2万ドル(約300万円)を下回ると予想している事が分かった。

この予測は、ビットコインが現在評価額から50,000ドル(約758万円)損失することを示唆しており、この価格下落により、コインは2022年の仮想通貨の冬に観察されたレベルに達すると考えている。調査対象となった3,600人を超えるの個人のうち、12月の終値までにビットコインが7万5,000ドル(約1,138万円)を超えると予測した人はわずか10%で、40% は仮想通貨の見通しに自信を持っている。対照的に、38%はビットコインが最終的に消滅することを予想しており、ビットコインがその全体的な価値と市場での関連性を失うことを予想していることが判明。

一方、仮想通貨を「最終的には消える単なる一時的な流行」だと考える回答者は1%未満で、今回の調査結果は、ビットコインの存続可能性を巡る現在進行中の議論と、その将来の軌道に関して消費者が抱くさまざまな意見を反映。ブルームバーグが報じた調査の詳細によると、ビットコインは多額の利益への期待によって大幅な成長を遂げているものの、一部のアナリストは本質的価値の欠如とそれに伴うリスクについて警告していると報告書は主張している。

直近のビットコインの値動き

ビットコインは2024年4月8日(月曜日)に3週間ぶりの高値に達し、最近の安値から反発している。

CoinMarketCapより画像引用

3月には73,803.25ドルの史上最高値を記録し、2022年に観察された大幅な下落から見事に回復。4月10日10時半時点でのビットコイン価格は、1BTC=10,500,000円(68,900ドル)前後で推移しており、1週間で+4.6%の上昇を記録しているものの、前日同時刻比からは3.34%の下落となち、時価総額は205兆円となっている。

仮想通貨市場データ世界最大のプロバイダーであるCoincodexの最新調査データによると、ビットコインは200日間のSMA(Simple Moving Average:単純移動平均線)である47,411ドル(約720万円)を49.07%上回っている。過去30日間で、ビットコインは16日間のグリーンデーを記録しており、同期間の53%を占め、年初来では150%の上昇を記録している。

アナリストによるビットコイン値動きの洞察

ロイターが引用したアナリストのレポートは、今回の動きは、スポットビットコインETF(上場投資信託)などのビットコイン投資手段への新規投資に対する投資家の前向きな見通しによるものであるとしている。

さらに、利下げの見通しもビットコインのポジティブな感情に寄与したと考えられている。アナリストからのさらなるレポートは、ビットコインが70,000ドル(約1,000万円)のマークを超えて復活したことで、固有リスクにもかかわらず、ビットコインに対する投資家の信頼が高まったことを示唆している。ドイツ銀行の専門家らは、新規ビットコインの生成速度の低下を伴う目前に迫るビットコイン半減期イベントに基づき、ビットコインは持続的な上昇傾向を維持すると予測している。

彼らはまた、ビットコインの上昇軌道を促進する可能性のある他の要因も指摘しており、規制動向やSECによるスポットイーサリアムETFの承認の可能性が含まれており、予見可能な将来におけるビットコインの価格安定と成長をサポートすると予想されている。

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