ポーランドの警察本部内で、ITスペシャリストが無断でマイニング作業

ポーランド警察内部で無断仮想通貨マイニング

ポーランドのワルシャワ警察本部内で、ITスペシャリストが秘密裏に仮想通貨マイニング作業をしていたことを発見したと地元メディアが報じた。

地元の報道機関Gazeta Wyborczaによると、このスキャンダルの中心にいるのは警察官ではなく、警察署内に設けられたIT部門で働く民間人で、ITワーカーが、仮想通貨マイニングのため、警察署内の電気を無断で使用し、盗んでいた。被告となったITスペシャリストはすでに解雇されており、事件は検察庁に引き渡されている。被告は、ビデオカードと専用ソフトウェアでアップグレードした警察のコンピューターを使用し、エネルギーを大量に消費するマイニングプロセスのため、大量の電力を消費していたとみられている。

最大の懸念として見られているのが、コンピュータネットワークには共同編集者からのレポートやデジタルファイルなど、多くの機密情報が保存されており、警察のデータベースからの記録が漏洩した可能性が浮上している。これに対して警察当局は、容疑者が使用したデバイスはどのデータベースにも接続されていないため、現在まで危険にさらされておらず、内部の警察データ送信ネットワークの侵害はこれまで検出されていないと主張している。ポーランドの警察代表は、犯罪が行われたかどうかを確認するための調査が続けられているため、事件はすでにワルシャワの地方検察庁に転送されていると述べた。

世界各地で摘発される違法マイニング

仮想通貨マイニングは世界中のほとんどの場所で規制されており、先週、マレーシア当局は、1,000台を超えるマイニングリグを電力網に不法接続したとしてマイニングファームを摘発したばかりだ。

実際、電力会社のSarawak EnergyBerhadは約200万ドル(約2億2,000万円)を失い、実際に押収された1,069台のリグをスチームロールし、100万ドル(約1億1,000万円)以上のマイニングが実行されたとみられている。同様に、2021年7月には、NEXTMONEYの特集記事「ウクライナ保安庁、同国最大の仮想通貨マイニングファームを襲撃:複数マイナーを逮捕へ」で報じたように、ウクライナの当局者が、ヴィーンヌィツャの違法マイニングファームから5,000台以上のマイニングリグを押収している。このマイニングファームでは、4,000台近くのPS4が使用され、ウクライナの電力網から電力を盗んでいたことで、地域全体に電力供給に問題が生じていた。

ウクライナ保安庁、同国最大の仮想通貨マイニングファームを襲撃:複数マイナーを逮捕へ

2021.07.12