ワールドワイドウェブの作成者がソースコードNFTを540万ドルで販売

ワールドワイドウェブのソースコードNFTで販売

ティム・バーナーズ・リー(Tim Berners Lee)氏のワールドワイドウェブ(World WideWeb)のソースコードが、6月30日(水曜日)、NFT(非代替トークン)の形でオークションにかけられ、540万ドル(約6億円)で販売されたことが明らかになった。

ニューヨークの高級オークションハウスであるSotheby’s(サザビーズ)は、プログラムの作成から30年以上が経過した現在、ワールドワイドウェブのソースコードをオークション形式で販売。このオークションは6月23日(水曜日)に始まり、入札は1,000ドル(約11万円)から開始され、540万ドルで落札された。売却の収益はすべて、バーナーズ・リーと彼の妻が支援するイニシアチブに送られる。なお、NFTには、ソースコードのタイムスタンプ付きファイル、記述されているコードのアニメーションビデオ、Berners-Leeからの手紙、および彼が作成したデジタルポスターが含まれている。

増え続けるNFTの著名な売り上げ

NFT(ノンファンジブルトークン)は非代替性トークンと呼ばれ、ブロックチェーンで作成されたデジタル資産の証明書として近年注目を集めており、あらゆるものに固有のトークンを割り振ることで、所有権を証明することができるようになっている。

NFTの著名な売り上げには、これまでにも当NEXTMONEYが特集記事で報じてきたが、「Twitterジャック・ドーシーCEO、史上初ツイートのNFTを290万ドルで売却」で報じたように、TwitterのCEOであるジャックドーシー氏が初めてのツイートを290万ドルで販売した他、ニューヨークタイムズが「ニューヨークタイムスの自社記事がNFTオークションに=約60万ドルで落札」でも報じているように、コラム写真の約60万ドルでの販売が話題になっている。

1989年に物理学者からコンピューター科学者に転向したバーナーズ・リー氏は、科学者が世界中のどこからでもデータにアクセスできるようにする情報共有システムを開発し、ワールドワイドウェブと名付けた。また、同氏は、ウェブをオープンソースにすることを決意し、彼のプログラムの特許を取得せず、誰もが自由に利用できるようにしたことでインターネットの普及に大きく貢献した。

今回のオークションは、NFTを含むサザビーズは、4月に「デジタルアーティストPak、NFTを燃やして手に入れる新しいトークンを発売」で報じたように、匿名のデジタルアーティストPak氏による最初のNFTを販売し、続く6月に2番目のNFTを販売してから3回目になる。最近のNFT関連ニュースでは、ミュージシャン兼起業家のジェイ・Z氏が、デビューアルバムをベースにしたNFTをサザビーズで販売すると発表しており、今後も多くの作品がNFTで販売されていくと予想される。

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