タンザニア大統領、中央銀行に仮想通貨の普及促進の要請指示

タンザニア大統領が仮想通貨容認か

アフリカ・タンザニアの中央銀行(Benki Kuu ya Tanzania)は、仮想通貨容認向け、検討段階に入っていることが分かった。背景には、2021年3月に就任したサミア・スルフ・ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領によって6月13日(日曜日)に下された指示を受けたものである。

ハッサン大統領は今月、仮想通貨について次のように語っている。

インターネットにより、さまざまな新技術が出現。しかし、タンザニアを含む多くの国は受け入れておらず、タンザニア国内でもまだ多くの人が分散型金融を受け入れていない。しかし今後、中央銀行は時代の変化に備え、準備不足に陥らないようにすべきだ。

タンザニアでは2019年に開国為替法に反するとの解釈から、同年11月には仮想通貨の全面禁止措置を講じている。

エルサルバドルに続く仮想通貨容認国

仮想通貨を巡っては急速に国家レベルでの容認が続いている。

NEXTMONEYの特集記事「エルサルバドルが圧倒的多数で正式にビットコインを法定通貨として可決」で報じたように、エルサルバドルのビットコインを法定通貨にする法案採択で、エルサルバドル議会の圧倒的多数によって承認された事を皮切りに、「エルサルバドルに触発か、パラグアイがビットコイン合法化の意向を発表」で報じたように、パラグアイがビットコイン合法化の意向を発表したばかりである。

さらに、西アフリカのナイジェリアでも、ビットコイン導入支持の機運が高まっている。ナイジェリア系米国人であるNFL(National Football League)のラッセル・オクング(Russell Okung)選手は6月26日(土曜日)自身の公式Twitterで次のようにツイートしている。

ビットコインは、すべての人々に経済的および金銭的な自由をもたらします。オープンソースコードによる金銭的植民地主義との戦い。

さらにオクング氏は、Forbesによると、ナイジェリアの大統領に公開書簡を送り、他国に後れを取らないために、ビットコインの導入を急ぐよう要請したと報じられている。これに反応したのがツイッターのジャック・ドーシー(jack dorsey)CEO(最高経営責任者)だ。13日、オクンの公開書簡を引用。

ナイジェリアの人々がビットコインをリードします。

エルサルバドルを筆頭に、国や銀行がビットコインの受け入れの意向を示唆し始めている。これにゆっくり市場は回復し始めているが、依然としてまだまだ不安定な状態が続いている。果たしてビットコインはこれらの好材料にどこまで反応していくのか、市場関係者だけでなく、一般ユーザーも大いに関心を示している。

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