Coinbaseの第3四半期の取引量は30%減少し総売り上げも減少

Coinbase決算報告で取引量の大幅な減少を報告

米国の仮想通貨取引所Coinbase Global Incは、第3四半期(7-9月期)決算を発表し、予想を下回る決算を発表したことが明らかになった。

Coinbaseは16億1,000万ドル(約1,835億円)の売上予想を立てていたものの、実際の売り上げは12億4,000万ドル(約1,413億円)にとどまったことで、株価は約10%下落し、315ドルとなり、調整後の1株利益も予想の1.81ドル(約206円)に対し、1.62ドル(約184.7円)となった。洋三より大幅な売り上げ低下原因として、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他の仮想通貨のボラティリティの低下と価格の下落に見舞われ、第3四半期の取引量が30%近く減少したと報告した。

Coinbaseの第2四半期の取引量は4,620億ドル(約52兆6,770億円)であったのに対し、第3四半期は3,270億ドル(約37兆2,843億円)に減少し。このうち、ビットコインは19%で、前四半期の24%から5%にまで減少した。さらに、総売上高は前四半期の22.3億ドル(約2,542億円)から13億1,000万ドル(約1,493億円)に減少し、総売上高についても大きく減少する形となった。

仮想通貨インフラストラクチャーの成長に多額投資

仮想通貨取引所はデジタル資産の主流化の恩恵を受けており、世界中の企業が仮想通貨インフラストラクチャーの成長に多額の投資を行っている。

取引所の月間取引ユーザー数は740万人であり、第2四半期の880万人からはおよそ140万人ほど減少したが、前年同期の210万人からは大幅に増加している。これらに対してCoinbaseは、今後の見通しについて次のようにコメントしている。

第3四半期はボラティリティの低さと仮想通貨価格の下落により、市場状況が軟化した状態でスタートしたが、第3四半期後半には大幅に改善し、第4四半期はじめもその状態が続いている。

一方で、ETF(上場投資信託)については、業界全体への関心が高まっていることもあり、仮想通貨の普及を進める方法の一つとして、ETFのサポートを検討していることも明らかにしている。実際、最近の仮想通貨投資については、純粋な投機よりも実用的な用途による購入が増えていることが明らかになっており、Coinbaseは今後数四半期のうちにNFT事業を開始することで、仮想通貨事業よりも大きくなる可能性があると付け加えた。

仮想通貨に関しては世界中で決済用アプリがサポートを発表していることや、ATM設置台数、決済店舗の増加により、より実用的な通貨としての需要が増していることからも、今後に期待したい。