グレースケール、65億ドル相当の仮想通貨を管理

グレースケール、65億ドル相当の仮想通貨を管理

仮想通貨に焦点を当てた投資会社Grayscale(グレースケール)は、同社が管理する仮想通貨の総額が初めて65億ドルに達したことをツイートした。グレースケールは2020年第3四半期に10億ドル以上の資産を集め、これはグレースケールの歴史の中で最高の資金調達となっている。

特に、グレイスケールの信託は市場がやや停滞したにもかかわらず、過去1か月間成長を続けており、グレースケールビットコイントラスト(Grayscale Bitcoin Trust / GBTC)は、現在54億ドルを保持しているとのこと。グレイスケールはビットコイントラストが成長している理由について、ビットコインの価格の上昇ではなく、主に新しい資産が流入したことにより、増加したことを示唆している。

また最近では、グレースケールはイーサリアム投信(ETHE)についても、米証券取引委員会(SEC)に登録申請を行なっており、ビットコイン投信GBTCに続き、SEC登録される2番目の投資商品となった。このSECへの登録により、財務状況の監査結果のSECへの報告が必要となるが、これまで1年に設定されていた通貨のロックアップ期間を6ヶ月に短縮することが可能になるとのことだ。

しかし、昨日発表されたCryptoCompareのデジタル資産管理レビューレポートによると、グレースケールの10月の上場投資信託商品のパフォーマンスは、他の市場と比較して低かった。

投資ファンドのビットコイン保有額が増加傾向に

今年に入ってから投資ファンドが保有する仮想通貨の枚数は増加し続けており、ビットコイン財務省によると、グレースケールを含む上場企業は現在、合計で785,999 BTCを保有しており、その価値は約91.8億ドルに相当するとのことだ。

最近ではStone Ridgeもビットコインで1億1500万ドル相当を保有していることが明らかになっており、仮想通貨に焦点を当てた部門であるニューヨークデジタルインベストメントグループは、10億ドル以上の資産を管理しているとのこと。

その背景には機関投資家向けの仮想通貨投資サービスの需要が増していることが関係しており、機関投資家からの需要が伸びると共に投資信託やカストディの仮想通貨保有数も増加しているようだ。