Coinbaseは内部レビュー後にBUSD取引を一時停止

Coinbaseが初のBUSD取引停止措置へ

仮想通貨取引所Coinbaseは、BinanceブランドのステーブルコインであるバイナンスUSドル(Binance USD/BUSD)との取引業務を停止したことが明らかになった。

ステーブルコインBUSDは、その発行者であるパクソス(Paxos)に対するSEC(米国証券取引委員会)のウェルズ通知を受けて、大きく精査されており、Coinbaseは内部レビュー後にBUSD取引を一時停止したとのことだ。PaxosはBUSDを発行する際に投資家保護法に違反した疑いでSECから非難されている。

SECは、BUSDおよび仮想通貨エコシステムの他の多くのトークンがセキュリティであると主張している。そのため、PaxosはSECに製品を登録する必要があったとされており、この法的措置は、仮想通貨会社が長期的なパートナーである仮想通貨取引所Binanceとの関係を切断し、BUSDの発行を停止することを余儀なくされている。

日本語訳:
取引所の資産を定期的に監視して、上場基準を満たしていることを確認します。最新のレビューによると、Coinbaseは2023年3月13日午後12時またはその前後に Binance USD(BUSD)の取引を一時停止します。

実際、Coinbaseはこのデジタル資産との取引活動を停止する最初の仮想通貨取引所となっており、2023年3月13日から、ユーザーはBUSDを売買ができなくなっており、Coinbaseの広報担当者は次のように語っている。

BUSDの取引を停止するという当社の決定は、当社独自の内部監視およびレビュープロセスに基づいています。BUSDを見直したところ、もはや当社の上場基準を満たさないと判断し、停止することになりました。なお、報告書で確認したとおり、ユーザーはBUSDで資金を引き出すことは可能です。Coinbaseの複数のプロダクト(Advanced and Simple trading、Pro、Exchange、Primeなど)において、すべてのコマースが停止される予定です。


BUSDの取引き活動を危惧するBinanceCEO

BUSDはこのニュースを受けて日足チャートで下降トレンドにあり、時価総額の低下は、ユースケースの減少や、通常の取引活動にBUSDを使用する人の減少につながると危惧されている。

Binanceのジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)CEO(最高経営責任者)は、BUSDの運命と、米国が新興セクターの全面的な取り締まりを開始する際の仮想通貨業界の影響についても触れており、次のように述べている。

BUSDが裁判所によって証券として裁定された場合、それがそのように裁定された法域で仮想通貨産業がどのように発展するかに深い影響を与えるだろう。