NFT市場はOpenSeaからBLURへ大きなパワーシフトを迎える

BlurがOpenSesを追い抜きトップに君臨

Blur(ブラー)NFT マーケットプレイスはETH(イーサリアム)NFT 市場の総取引量の80%を独占し、これまでトップに君臨していたOpenSeaを18%に抑え、トップ交代したことが明らかになった。

2023年は広範な仮想通貨市場が力強い上昇を記録したが、NFT(非代替性トークン)市場は大きく遅れをとっている一方で、OpenSeaのようなかつての支配的なプレーヤーは、Blur NFTマーケットプレイスのような新規プレーヤーに地位を奪われているのが現状だ。

Blurは、リアルタイムの価格フィード、ポートフォリオ管理、マルチマーケットプレイスのNFT比較などの高度な機能を誇る、革新的なNFTマーケットプレイスおよびアグリゲータープラットフォームである。より高速な NFTスイープと直感的なインターフェースを備えたプラットフォームとして位置付けられており、NFT分野で他の同等プラットフォームとは一線を画すことを目指している。

ブラー(Blur/BLUR)は、Blur NFTマーケットプレイスのネイティブトークンであり、NFT市場におけるBlurマーケットプレイスの放物線的な浸透の中で、BLURトークンも2023年11月には100%の大きな上昇を記録した。

アナリストらはすでに、クジラと買い手の旺盛な蓄積を背景に、価格が1ドルまで上昇すると予想している。12月3日、イーサリアムNFT市場の取引量は急増し、3,478万6,000ドル(約50億円)に達し、同年6月29日以来の最高額を記録している。Blurは80%のシェアで市場を独占し、18%にとどまったOpenSea を上回っている。過去24時間で、特定のNFTコレクションは顕著な増加を経験し、Pudgy Penguins(パジーペンギンズ)についても18%以上の上昇で新高値を記録し、10 ETHを超えている。さらに、Azuki(アズキ)の9%、Milady(ミレディ)10%など、他のコレクションも大幅な増加を見せ上昇している。

オープンシーの衰退する運命

かつて最大のNFTマーケットプレイスだったOpenSeaは、新規プレーヤーの登場で大きな課題に直面している。

NEXTMONEYの2023年11月6日付特集記事「最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaが従業員の50%を解雇」でも報じているように、OpenSeaは従業員50%削減を発表。ただし、この削減は「OpenSea 2.0」の準備を整え、テクノロジーとユーザーエクスペリエンスを含むプラットフォームの基本的な側面の改善における大きな進歩を表している。

一方、別の展開として、米国の投資会社Tiger Global(タイガー・グローバル)は、10,000点の異なる収集品を特徴とするNFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)への出資額を69%削減している。さらに、ブルームバーグの報道によると、同社はNFT市場OpenSeaの株式を94%削減したという。

今後も市場での姿勢を維持し続ける必要がある場合、OpenSea には実際にやるべきことがまだまだ多く、課題も山積みとなっている。

最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaが従業員の50%を解雇

2023.11.06