テスラ株主がイーロン・マスク氏に圧力か
著名投資家の一人であるケビン・オリアリー（Kevin O’Leary）氏が、テスラ（Tesla）の株主は、テスラのビットコイン（Bitcoin/BTC）支払いを一時停止する決定で、イーロン・マスク（Elon Musk）氏に圧力をかけたと語っていることが分かった。
NEXTMONEYの特集記事「イーロン・マスク氏、テスラ社がビットコインでの支払を受け入れたと発表」と「テスラが「環境への多大なコスト」を理由に、ビットコインの支払いをやめる」で報じているように、マスク氏は、2021年3月24日付のツイッターで、テスラ社がビットコインでの支払いを受け入れたことを発表。しかし、わずか1カ月半後の5月13日付のツイートで、ビットコイン（Bitcoin/BTC）の受け入れを一時停止していると述べた。
この短期間の間でのビットコイン受け入れから停止措置は、テスラの株主から、テスラ社のサービスの支払い手段としてビットコインを廃止するよう圧力をかけられたと、オリアリー氏は考えているとの見方を明かした。
テスラとビットコインの間で何が起こったのか
テスラ社と同社CEO（最高経営責任者）であるマスク氏は2021年5月、電気自動車メーカーが最初に許可してから2カ月足らずで自社製品のビットコイン支払いを無効にすると決定した際、仮想通貨の世界を騒がせ、一部通貨の下落にまでつながり、世界の仮想通貨市場からの注目を集めた。
テスラ社は、ビットコインでの支払いを一時的に停止させた理由について当時、次のように語っている。
ビットコインのマイニングと取引での化石燃料の使用が急速に増えていること、特に石炭はあらゆる燃料の中で最も排出量が多いことを懸念し、決定に至った。
カーボン ニュートラル（※1）を目指している企業であるテスラ社の動きは、会社の商品（車両）開発をし、動力を供給するために必要な実際のエネルギーを無視しても、ある程度理解できる。
地球温暖化対策推進法に基づき、地球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進するため、ニュートラル（中立化）させ、実質的なCO2排出量のプラスマイナスゼロを目指すことを指している。なお、全ての先進国が気候変動対策を止めるため、各国が自らCO2排出削減目標を設定している。
このような環境の中で、最も優秀な起業家の一人であるマスク氏によって決定されたビットコインでの支払い受け入れは、かなり軽薄に捉えられている部分が大きい。地球温暖化問題に関する多くの論文は、この説話の誤りを明らかにしてきましたが、反対に、彼らは、ビットコインマイニングに必要なエネルギーの大部分が再生可能エネルギー源から来ていると指摘。その結果、テスラ社の決定にはさらに多くの話があるかもしれないという議論と憶測が高まっている。
イーロン・マスクは株主から圧力を受けたか
仮想通貨関連の海外メディアによるインタビューの中で、オリアリー氏は、テスラ社の株主に関連する自らの考えを明らかにしている。
マスク氏は、テスラの株主から、持続可能性委員会と一緒に住んでいるので、これについて話すよう圧力をかけられたと思います。おそらく、彼らは彼に彼の発言をするように圧力をかけたのでしょう。すべての機関が言っていることを反映し、持続可能性の問題への回答が必要です。石炭を燃やしてビットコインのマイニングはできません。制度が必要な場合はそれを止めなければなりません。
オリアリー氏の考えがほぼ間違いないことは注目に値し、大手メディアのロイターも、同じ立場のテスラの投資家数名を挙げており、APG アセット マネジメント CIO の Peter Branner 氏は次のように述べている。
エネルギーの無駄遣いは、色に関係なく避けるべきです。そしてテスラはコアビジネスに集中するべきです。
