IMFはエルサルバドルのビットコインを法定通貨に採用した事に懸念を表明

エルサルバドルのビットコイン法にIMFが懸念

IMF(International Monetary Fund=国際通貨基金)が、エルサルバドルがビットコイン(Bitcoin/BTC)を法定通貨にすることを取り巻く「多くのマクロ経済、金融、法律問題」について警告していることが分かった。

NEXTMONEYの特集記事「エルサルバドルが法定通貨としてビットコインを採用する動き」、報じたように、エルサルバドルでビットコインを法定通貨へ採用する動きが一気に進み、「エルサルバドルが圧倒的多数で正式にビットコインを法定通貨として可決」にて報じたように、6月9日付で議会の圧倒的多数によって承認されている。

この間、エルサルバドルのナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領も頻繁にTwitterを更新しており、一連の流れをツイートしている。

IMFによるエルサルバドルへの警告

今回、エルサルバドルがビットコインを法定通貨にする事を議会で決定した件について、IMFのスポークスマンは警告しており、次のように語った。

仮想通貨は重大なリスクをもたらす可能性があり、それらに対処する際には効果的な規制措置が非常に重要です。

IMFは、エルサルバドルがビットコインを米ドルと同等の立場で法定通貨にすることに関して、IMF のスポークスマンジェリー・ライス(Gerry Rice)氏は6月10日(木曜日)、次のように語っている。

法定通貨としてのビットコインの採用は、非常に慎重な分析を必要とします。多くのマクロ経済、金融、法律問題を提起するため、私たちは動向を注意深く監視し、当局との協議を継続します。仮想通貨は重大なリスクをもたらす可能性があり、それらに対処する際には効果的な規制措置が非常に重要です。

スポークスマンは、IMFが木曜日遅くにブケレ大統領と会い、最近可決されたビットコイン法について議論すると付け加えた。エルサルバドルは、10億ドル(約1,094億円)近くの融資を求めて IMF と協議した事を明かしている。

ビットコイン法通過後の動き

ビットコインを法定通貨にする法案が採択された後、エルサルバドルは火山からのエネルギーを使用してビットコインマイニングすると発表。

ブケレ大統領は次のように述べている。

私はラ・ジオ (エルサルバドル国営地熱発電会社) の社長に、非常に安価で、100% クリーンで、100% 再生可能で、火山からの排出量ゼロのエネルギーでビットコイン マイニングの施設を提供する計画を立てるように指示しました。これは急速に発展するだろう。

多くの仮想通貨愛好家がエルサルバドル決定を歓迎する一方、中国銀行の元副総裁であるワン・ヨンリ(Wang Yongli)氏はこの動きを批判し、次のように述べている。

エルサルバドルやソブリン通貨を欠いている他の国々は、通貨についての最も基本的な理解を欠いています。ビットコインを法定通貨として使用することは、行き止まりを探すことしかできません。

エルサルバドルがビットコインを法定通貨として法案可決されたことは、今後もまだしばらく賛否両論を世界の各国で巻き起こすとみられる。

エルサルバドルが法定通貨としてビットコインを採用する動き

2021.06.07

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