Bitfinexハッカー、ビットコインのほぼ6億3000万ドル相当を移動

Bitfinexハッカーがビットコインを大量移動

仮想通貨取引を追跡するウェブサイトであるWhale Alert(ホエールアラート)によると、2016年にBitfinexをハッキングしたハッカーは、合計10,057BTC(約6億2700万ドル)をドルに交換していることが明らかになった。

2016年にBitfinexからハッキングされた仮想通貨は、NEXTMONEYの特集記事「Bitfinexでハッキングされた1億ドル相当のビットコインが移動」、「2016年Bitfinexハッキング事件の「約27億円相当のビットコイン」が移動」、「2016年にBitfinexからハッキングされた、3,503BTC(ビットコイン)が移動」で報じたように、2020年に突入すると活発な動きを見せていたものの、11月以降は全く動きを見せていなかった。また、最近、6億2000万ドル(約675億円)を超える金額がドルに変えられたことが判明しており、一部の市場参加者はビットコインの価格下落に貢献している可能性を示唆していた。

WhaleAlertsは、2016年のハッキング以降ほとんど非アクティブになっていたウォレットから、一連の移動とみられる60件を超えるトランザクションを確認しており、最大取引は1,241.3672BTCで、7,800万ドル(約85億円)をはるかに超える価値があったとのこと。

ハッカーによる資金の移動手段

ハッカーのウォレット間での通貨の移動手段は、これまでさまざまな方法が見受けられてきたが、何年にもわたって、通貨の1~2%を移動し、約12万BTCの8.3%を移動し終えている。

転送された一部は、ハッカーに関連付けられていることがわかっているウォレット間で行われているが、多くは新しく作成されたウォレットへの転送であり、ハッカーの身元特定にはなかなか特定するのが難しいのが現状だ。

しかし、一方でハッキングされたコインを受け入れる主要な取引所がなく、ハッカーがBTCを販売することはほぼ不可能との指摘もある。実際、ハッカーは2020年にロシアのダークウェブを介して約736BTCを販売しようとしたが、皮肉なことに一部はビットフィネックスに戻ってきている。

昨年8月、「Bitfinexが2016年ハッキング事件の情報に「4億ドルの報酬」」で当サイトが報じたように、Bitfinexはハッカーに関する情報に対する報酬として、最大4億ドルを提供すると発表しており、ハッカーの捜索は現在もまだ続いている。

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