オランダが世界で最もメタバースに対応している国と言われる理由

世界各国がメタバースに向かって注力

メタバースの関する最新調査によると、2021年第4四半期に21億ドルでピークに達した後、メタバース関連資金は2022年第2四半期で急激な減少を見せるなか、メタバースを日常生活の一部として受け入れる準備ができている国としてオランダが1位になった事が分かった。

メタバースのベンチャー投資家は、業界のより高いレベルでの大量採用という未来的なビジョンの追求に伴うリスクに対してより敏感かつ、より慎重になっており、VR(Virtual Reality=仮想現実)やAR(Augmented Reality=拡張現実)ビジネスに携わる企業に向けられた資金調達が四半期ベースで急激に減少している主な理由の1つかもしれない。そのような環境の中、非公開・公開企業に関するビジネス情報を提供するCrunchbaseがある共有データを公開した。公開されたデータによると、2022年第3四半期に、投資家がこのセクターに注ぎ込んだ金額は7億6,000万ドル(約1,066億円)で、2022年第1四半期と第2四半期に記録された金額よりもかなり低い値となっている。

しかし、このような挫折があっても、同ベンチャー企業は600億ドル(約8.4兆円)以上の市場価値を抱えており、多くの国がメタバースに対応できるよう全力を尽くしている。

世界で最もメタバースに対応している国調査でオランダが1位

オンラインと電話の比較および切り替えサービスを提供するUswitchは最近、メタバースを居住者の日常生活の一部として受け入れる準備ができている国を特定することを目的とした調査を実施。

Uswaitch「List of metaverse-ready countries globally」より画像引用

同社による調査は、固定ブロードバンド速度やインターネットサービスの価格、ブロックチェーン金融スタートアップ、ハイテク輸出コストなどを考慮した結果、4カ国が最高スコア10のうち少なくとも7のメタバース準備スコアを獲得し、オランダが7.74でリードしている事が分かった。

固定ブロードバンド速度の中央値に関しては、ヨーロッパの国は106.51 (Mbps) で、インターネットサービスの月あたりの平均コストは46.17ドル。ブロックチェーン金融スタートアップの場合、オランダは14.8のスコアを記録し、100万人あたり年間24,137回のMetaverse Google検索を登録している。7マーカーに達した上位5カ国は、スイス(7.61)、リトアニア(7.39)、マルタ(7.31)フランス(6.96)のスコアとなっている。ランキングで注目したいのは米国(6.32)で12位となっており、スウェーデンや英国、デンマーク、ルクセンブルク、カナダ、アイルランド共和国に敗れている点である。

メタバース市場価値は2030年に1兆ドルに到達か

競合情報および市場調査プラットフォームのMarketsand Marketsが提供する情報によると、メタバース業界は今後5年で47.2%の年平均成長率を達成すると予想している。

現在の全体的な評価額が618億ドル(約8.7兆円)から2027年までに4,269億ドル(約60兆円)に増加すると予想。同じくリサーチデータを提供するPrecedence Researchは、このセクターの予測を2030年にまで延長したうえで調査した結果、1.3兆ドル(約182.5兆円)に達する可能性が高いと述べている。

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