2016年Bitfinexハッキング事件の「約27億円相当のビットコイン」が移動

2016年Bitfinexハッキング事件の「約27億円相当のビットコイン」が移動

2014年のMt.GOX事件以来、最大のビットコイン盗難事件として知られる仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)のハッキング事件について新たな進展があった。

仮想通貨のトランザクションを追跡するWhale AlertはTwitter上で、2016年にBitfinexからハッキングされた大量資金の一部が、未知のアドレス(unknown wallet)へ移動したことを報告した。報告された内容によると、今回の大量の資金移動は、7つのトランザクションに分けてトランザクションが実行されており、計2,600万ドル(約27億円)相当のビットコイン(bitcoin/BTC)が移動したという。

Bitfinexからハッキングされた資金が他のウォレットへ移動したのは今回が初ではない。2016年当時、119,756BTCがハッキングされてから大部分の資金は既に未知のウォレットへの移動済みの状態であり、先月7月27日から28日には合計で3,503BTC。最大の送金は476.32 BTC(約520万ドル)、最小は2.612703 BTC(28,849ドル)と複数の送金に分けてトランザクションが実行されていることが報告されている。

また一連のハッキング事件についてBitfinexは、ハッキングで失われたビットコインを回収することを支援する人々に、最大で4億ドルの報酬を出すことを発表している。これはハッキングを引き起こしたハッカーにも報酬内容な伝わっているため、ハッキングした資金を返還する意思があるのであれば、それの応じた報酬を与えることを意味している。

今回の報酬に関する発表は、盗まれた資金を回収するための最新の取り組みです。 Bitfinexをハッカーと接触させた者は、回収された総資産の5%(または現在の市場価値の同等の資金または資産)を受け取り、ハッカーは回収された総資産(または現在の同等の資金または資産)の25%を受け取ります。 Bitfinexをハッカーに接続している者、およびハッカー自身に支払われた支払いは、盗まれた資産の回収費用として分類されます。

最近では、分散型取引所(DEX)と呼ばれる管理者がいない非中央集権の取引所が急激に成長しており、ハッカーなどは不正に取得したブラックな仮想通貨を自由にトレードすることができる環境が整っている。そのため先日発生した仮想通貨取引所Kucoinからハッキングされた資金も、分散型取引所Uniswapを通じて売却が進めれている。

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2020.09.29