ブロックチェーン業界で働く人の数が80%増加
ビジネスや金融の他にも多くの業界で最もトレンディな新技術の1つであるブロックチェーン技術は、仮想通貨の人気が急上昇した後、一般への参入により、新しい投資戦略と機会が生まれ、その結果、ブロックチェーン技術分野で就職した人の数が急増している事が分かった。
ビジネスに特化したSNSサービスを提供しているLinkedin(リンクトイン)と仮想通貨取引アプリOKX(旧社名OKEx)が実施した最新調査によると、ブロックチェーン業界で働く人の数は、2022年6月までの時点で、毎年76%増加しているとのこと。
急速に拡大するブロックチェーン業界
10年ほど前に始まって以降、ブロックチェーン業界は途方もない拡大を経験しており、開発速度は近年大幅に加速している。
「Top10 countries for global blockchain talent(日本語訳:グローバルなブロックチェーン人材のトップ 10 の国)」より画像引用
業界と業界の成長速度は、時価総額や取引量、その他の財務基準に基づいて評価されることがよくあるが、この業界を構成する企業は、幅広いスキルを持つ人々によって主導および管理されている。調査によると、米国、インド、中国は、ブロックチェーンビジネスにおける人材利用の可能性という点で上位 3カ国となっている。特にインドでは、仮想通貨や金融アプリケーションなど、さまざまなタイプのアプリケーションで有能な専門家数第2位にランクされている。
ブロックチェーンの才能成長率
ブロックチェーンの才能に関してインドは、米国に続いて中国は3位にランクされている。
一方、インドは有能な専門家の利用可能性と成長の点で最も急速に成長している国であり、その人材プールの年間成長率は122%となっている。次いでカナダが106%の成長率で、シンガポールが92%の成長率で続いている。加えて、ナイジェリアの人材育成率は、世界およびアフリカで4番目に高く、81%であり、中国のブロックチェーン人材成長率は、世界の上位10カ国の中で最も低く、12%となっている。
200億ドルの収益を得る世界のブロックチェーン市場
ブロックチェーンソリューションに対する世界的な支出は、2022年117億ドル(約1兆5584.5億円)に達すると予想されている。
2024 年までに、世界のブロックチェーン技術市場は200億ドル(約2兆6,640億円)の収益を生み出すと予想されているほか、登録ウォレット数は2021年第2四半期に7,000万件を超えている。業界の人材構成に関してLinkedin/OKX の共同調査で、金融人材の割合が 20% 近くで最も高いと結論付けられている。一方、エンジニアリングの才能は16%で、2番目に大きな割合を占めている。事業開発、情報技術、および販売の才能は、それぞれ6%でトップ5を締めくくっている。