サム・バンクマン・フリード氏はHuobiは過半数買収で狙う

サム・バンクマン・フリード氏らはHuobino買収を狙っているのか

サム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏とジャスティン・サン(Justin Sun)氏がセーシェルに本拠を置く中国系の仮想通貨取引所Huobi(フォビ)の過半数買収を狙っていると報じられている事が分かった。

仮想通貨取引所Huobi Globalの創設者であるレオン リー(Leon Li)氏は、仮想通貨取引量全体の5%を占めるHuobiの投資60%近くを売却することを検討しているとのこと。この取引価格は20億ドルから30億ドル(2,666億円~4,000億円)の間である。米国VC企業の中国法人であるセコイア・キャピタル(Sequoia China Investment Management LLP=紅杉資本中国基金)や中国・北京のVC企業であるZhenFund(真格基金)など、Huobi の既存投資家は、2022年7月の株主総会でリー氏の決定を知らされたとのこと。同氏は新しい株主を「強力で機知に富んだ」と見なしており、さらに潜在的な投資家は、Huobiブランドに高い価値を置き、その拡大を促進するために十分な資金を投入する必要があり、仮想通貨デリバティブ取引所FTXの創設者であるフリード氏とサン氏は、同取引所の株式取得についてHuobiと話し合っている。

仮想通貨市場で最大取引の1つ

デジタル通貨データ収集及び提供を手掛けるCoinGeckoの調べによると、Huobi Global は最大の仮想通貨取引所の 1 つであり、取引量は1日で10億ドル(約1,333億円)を超えているとのこと。

株式取得の取引が完了した場合、仮想通貨市場で最大のトランザクションの 1 つになる。さらに、買収は2022年8月末までに完了する可能性があると予想されている。これは、最大の仮想通貨企業の1つによる支配権売却初例の可能性がある。Huobiは世界で最も著名な仮想通貨取引プラットフォームの1つであったが、以前は最大のユーザーベースであり収入源であった中国から撤退する必要があり、実際に拠点を中国からセーシェルへと移している。

フリード氏は企業へ資金提供するための資金を持っている

2021年に中国政府が仮想通貨取引を違法とした際、リー氏の会社は中国共産党のユーザーへのサービス提供を停止している。

クリプトウィンター(仮想通貨の冬)に突入して以降、フリード氏の会社はVoyager Digitalに2億ドル(約266.5億円)資金提供している。ほかにもBlockFiに2億5,000 万ドル(約333億円)のリボルビング・クレジットを提供しており、同氏は自身の会社が財政的に疲弊した企業に資金を提供するための財源にまだ「数十億」あることを明らかにしている。同氏最近のポッドキャストインタビューの中で、2024年の選挙で彼の推定128億ドル(約1兆7,060億円)の財産のうち、最大10億ドル(約1332.6億円)を米国政治に費やしており、メガドナーのリストに入ると予想されている。2022年1月以降、同氏は少なくとも3,400万ドル(約45億円)を政治的候補者やさまざまな社会政治的原因に寄付している。

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