財政刺激策でビットコインは5万ドルを取り戻す|Uniswapはトップ8にランクイン

ビットコイン回復で5万ドルへ

米国のジョー・バイデン大統領が行う、景気回復を加速することを目的とした歴史的な1.9兆ドルの財政刺激策の影響で、ビットコインが5万ドルを回復したほか、UniswapのUNIトークンが時価総額トップ8にランクインした。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapの調べによると、3月9日13時のビットコイン価格は、1BTC=5,849,000円台公判で推移しており、前日同時刻比6.14%、1週間で8.98%の上昇で、時価総額もこの上昇に伴い、109兆円を超えた。

今回のビットコイン急騰の背景には、上院が3月6日(土曜日)、バイデン氏の財政刺激策を承認し、1,400ドルの小切手と失業援助の方針を明らかにした影響とみられている。ビットコインの上昇は、8日(月曜日)の外国為替市場でのドル安と株式市場でのリスク感情の改善の前兆であり、リスクヘッジの動きが取られていると考えられる。海外メディアの報道によると、法案は9日(火曜日)に投票される予定で、承認が得られることになれば、大きな財政への刺激が期待される。

UniswapのUNI が時価総額ランキングトップ8に浮上

仮想通貨は主にドルと反対の方向に動き、2020年3月のクラッシュ以降、多かれ少なかれ株式のヘッジ資産のような役割を果たしていることは事実であり、今回の値動きにも影響したと考えられる。また、DeFi(分散型ファイナンス)プロトコルのUniswapのUNIトークンが、時価総額上位10の仮想通貨のリストに追加されており、これはDeFiコインの中では世界初の快挙である。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapの調べによると、UNIは現在33ドル~34ドルで取引されており、1UNI=3,740円台公判で推移。前日同時刻比1.54%、1週間で29.73%のマイナスではあるものの、時価総額は1兆9,500億円である。現在時価総額ランキングで8番目に大きい仮想通貨であり、ライトコイン(Litecoin/LTC)やチェーンリンク(Chainlink/LINK)よりも上位にランクされている。

DeFiトークンのブームが陰りを見せはじめているなか、イーサリアム上の金融エコシステムの発達に押され躍進するUniswapは、今後、新たな価値交換プロトコルへと進化していく予定だ。