ベネズエラのマドゥロ大統領、デジタル通貨を計画していると明言

ベネズエラのマドゥロ大統領がデジタルボリバル構想を明かす

6,000%を超えるハイパーインフレで経済危機に陥っているベネズエラでまもなく、デジタルボリバルの開発を開始する可能性があることが分かった。

ベネズエラの大統領であるニコラス・マドゥロ氏は昨日、プロジェクトは覆い隠されているものの、大統領率いるチームによってデジタルボリバルの発行計画が浮上している事を明かしたNEXTMONEYの特集記事「ベネズエラの国営仮想通貨ペトロが11月5日に公開販売開始」、「ベネズエラ政府、仮想通貨の利用促進に向けたプラットフォーム発表」、「ハイパーインフレのベネズエラ、間もなく仮想通貨で税徴収へ」で報じたように、インフレ脱却に向け、積極的に仮想通貨関連に目を向けている。

デジタルボリバルは本当に発行されるのか

今回発表されたデジタルボリバルは、現時点では同国が支援する仮想通貨であるペトロ(Petro/PTR)とは直接関係がない物とみられている。

マドゥロ氏が明かしたデジタルボリバル構想は、同国の混乱した経済を安定させるための一連の政府努力の中で起こったもので、過去数カ月にわたり、ベネズエラは為替管理を解除。同国内の米ドルの公式価格を闇市場で確立された価格と一致するように引き上げ、取引が処理されている場合でも市民がドルで銀行口座を開設できるように改善させた。

vlockcahin.techのフェルナンド・メディナ(Fernando Medina)CTO(最高技術責任者)は、Decryptの取材に対して次のように語っている。

ペトロが法定通貨のステータスを持っていないことを考えると、デジタルボリバルは本格的な中央銀行デジタル通貨(CBDC)である可能性が非常に高い。憲法レベルでは、ボリバルは法定通貨であり、私はデジタルボリバルを、現金発行のレベルで非常に多くの問題を抱えてきたその通貨コーンの進化として見ている。

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