アラメダ・リサーチが5,000万ドルの資金調達
世界中に1億4000万人を超えるユーザーがいることで知られる旅行および地図作成アプリケーションMaps.meは、分散型金融プロトコルをプラットフォームに統合するため、5,000万ドルを調達したことが複数メディアの報道によって判明した。
「Maps.me2.0」と名付けられた資金調達ラウンドは、香港を拠点にクオンツ運用(※1)を行うアラメダ・リサーチ(Alameda Research)のサム・バンクマン-フライド(Sam Bankman-Fried)CEOが主導し、仮想通貨ベンチャーの大物であるCMSHoldingsとGenesisCapitalからも参加していることで高い関心が寄せられていた。
クオンツ運用(quantitative ivesina)とは、データを定量的(quantitative)な手法を用いて分析しており、マーケット(株式、債券、為替、金利、コモディティ)や経済情勢などのデータを高度なテクニック(コンピューター)を駆使して分析。結果に基づいて投資判断を行うもので、「数理モデル」に従って運用する投資スタイルを指す。
Maps.me 2.0とは
Maps.me 2.0は、交換機能と最大年間利回り8%を提供する多通貨仮想通貨ウォレットに加え、旅行ガイド、ホテル予約、マッピングサービスを備えた幅広いアプリケーションだ。
Maps.me 2.0は、価値を保存して最大8%の利回りを獲得する可能性が込められた多通貨仮想通貨ウォレットに加え、隠れ手数料なしで資金を交換、送金、国境を越えた旅行のために複数の通貨で使う可能性が含まれるという。また、別オプションではトランザクションのキャッシュバックがあるという。
共同創設者であるアレックス・グレブネフ(Alex Grebnev)氏は、Cointelegraph社のインタビューに愛し、ユーザーは借り手に安全に直接貸し出すことで、貯蓄から利回りを生み出すことができると語った事が報じられた。
Maps.meは、DeFiを採用した最初のアプリで、8年間の運用後に1億4000万人以上のユーザーベースを誇ると主張している。2020年には約6,000万人のユーザーがアクティブな状態であることが分かっており、フライド氏は次のように述べている。
Maps.meは、毎日のアプリを介して何百万人ものユーザーに利回りを稼ぐ金融へのアクセスを組み込み、民主化することで、DeFiの主流の採用を実際に推進し、革新的なテクノロジーを大衆にもたらす可能性を秘めています。プラットフォームはDeFi統合を通じ、国籍または純資産によって決定される金融サイロを解消することを意図しており、革新的なDeFiプラットフォームの小売コミュニティをブートストラップする手段として、実現できることを嬉しく思います。
Maps.meは2012年にMapsWithMeとしてで立ち上げられ、2014年にMail.ruに約1,400万ドルで買収された後、2020年11月2日、GrebnevのParity.comGroupのメンバーであるDaeguLimitedがアプリをほぼ購入している。
なお、Maps.Me 2.0には、ホテルの直接予約と位置情報サービスを分散型ファイナンス(DeFi)ツールと組み合わせた多通貨ウォレットが付属しているとのこと。