コインベース、最近のアプリケーションサーバー停止を説明

仮想通貨取引所Coinbase（コインベース）は、2021年1月6日、7日の取引所Webサイト及び、モバイルアプリのアプリケーションサーバーの停止を受けて、アプリケーションサーバーを個別のサービスに分割する計画を明らかにした。

コインベースは1月6日と7日、仮想通貨の価格変動による記録的な高トラフィックにより、アプリケーションサーバーが停止するというトラブルに見舞われていた。これを受けてコインベースチームは、アプリケーションサーバーを分割することで、APIが提供する機能ごとに異なるスケーリングプロファイルを持つことができると説明した。

これにより、1つのサーフェスが何らで影響を受ける場合、システム全体を停止するのではなく、特定のサーフェスが担当するAPIまたは機能にのみを停止することで対処することができる。

また、1月11日にCoinbase Supportは、Webサイトとモバイルアプリでのトランザクションに影響を与える問題を調査していると発表している。コインベースはこれに対して、アプリケーションサーバーでのクライアントの再試行動作が問題を悪化させたため、サービスの再試行要求を迅速に発行することで対処している。

コインベースによると、取引所がここ数か月で直面したいくつかの技術的問題の1つであると認識している一方で、ユーザーの取引には影響はなかったと説明。Coinbaseのカスタマーエクスペリエンス担当副社長であるCasper Sorensen氏は、「私たちは多くの皆さんを失望させたことを理解しており、改善に向けて全力を尽くしています。ユーザーの皆様に、私たちが望んでいる体験を届けられるように精進します。」と述べている。