「ビットコインはドットコムバブルに類似する」＝ビリオネア投資家
ビリオネアの投資家でNBAダラス・マーベリックスのオーナーでもあるマーク・キューバン氏は、ビットコインを過去のバブルと同じように見ているようだ。
キューバン氏は、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）を、Amazonのドットコムバブルと比較して、同様のバブルであるとの見解を示した。キューバン氏はビットコインとイーサリアムについて、次のようにその類似性を述べた。
BTC、ETH、その他いくつかの仮想通貨はドットコム時代に構築されたものに類似しており、バブルの崩壊を乗り越え、Amazon、eBay、Pricelineのように繁栄しました。
しかしキューバン氏は、仮想通貨がある程度の価格上昇を見込めると考えているようだが、そのボラティリティは激しく、多くの財産を失う人もいるだろうと忠告。さらに、仮想通貨に投資するために返済する余裕のない債務を引き受けている場合や、高レバレッジの取引などは、99％の確率ですべてを失う可能性があると忠告した。
一方で、十分な経験を持つ投資家や機関投資家から、仮想通貨がヘッジ手段として好まれているという現状についても、リスク管理をしっかりと行う必要があると強調している。
ビットコイン懐疑論者から支持者へ
キューバン氏は2017年、｢ビットコインはバブルだ。いつどれくらい下がるかは分からない。皆がどれだけ簡単に金儲けできるかを自慢している。｣とビットコインに懐疑的な見方を示していた。しかし最近では、ビットコインをグッズ購入のキャンペーンに使用するなど、ビットコインに対する姿勢が変わり始めているようだ。
また昨年の12月28日には、「株式企業はビットコインから学ぶ必要がある。新たに株式を発行しないことで株価はすぐに上昇するだろう」とビットコインの仕組みを賞賛するツイートを公開。キューバン氏は、ビットコインのボラティリティなどには懐疑的な見方を示しながらも、その仕組みや技術面については一定の理解を表していることが見て取れる。
