ビットコインが14カ国で最高値を更新
ビットコインは、最高値の6万9,000ドル(約1,000万円)を25%下回って取引されているにもかかわらず、トルコ、アルゼンチン、エジプト、パキスタン、ナイジェリア、日本、レバノンを含む14カ国で史上最高値に達した事が分かった。
この状況は、過去2年間でこれらの国の通貨が米ドル(USD)に対して大幅に下落したことを浮き彫りにしている。
世界の金融市場はここ数年、経済不安定に対するヘッジとしてビットコインなどの仮想通貨の魅力が高まっており、非常に不安定になっているのが現状だ。例えば…、トルコではリラの劇的な切り下げが見られ、米ドル対トルコリラの為替レートは2021年11月の約7.80から現在は31.02まで上昇。同様に、アルゼンチンペソも大幅に下落し、同じ期間に対米ドルで約98ペソから838ペソを超えている。
通貨安や経済的不確実性からの避難先として重要な資産となったビットコイン
この変化は、これらの国の広範な経済的課題とインフレ圧力を示しており、これが代替投資および価値の保存手段としてのビットコインの知名度の上昇に貢献している。
In fourteen countries representing 1B+ people and $7T+ in GDP, Bitcoin is becoming a lifeboat. pic.twitter.com/W2yngQNOrn
— Balaji (@balajis) February 22, 2024
10億人以上の人口と7兆ドル以上のGDPを誇る14カ国で、ビットコインは救命ボートになりつつあります。
好調な経済で知られる日本でも、現在、円の価値は対米ドルで104円前後から150円まで下落し、購買力の低下を示唆している。
ビットコインの誕生以降、米ドルはビットコインに対して6桁も暴落し、世界の金融情勢における仮想通貨の目覚ましい上昇を浮き彫りにしている。ビットコインは当初、デジタルの目新しいものと見なされ、好奇な目でみられていたものの、昨今の通貨安や経済的不確実性からの避難を求める投資家にとって重要な資産となっている。なお、CoinMarketCapの最新データによると、2024年2月23日11時半時点でのビットコイン価格は、1BTC=773万円(51,300ドル)前後で推移しており、時価総額は151兆円を超えている。