Bittrexがトークン化株式の販売へ
バミューダ諸島に拠点を置く仮想通貨取引所Bittrex Globaは、DigitalAssets.AGと協力し、プラットフォームにてトークン化されたテスラ(TSLA)やアップル(AAPL)など、10銘柄の株式を上場させる事を発表した。
これにより、トレーダーや投資家は、外部ブローカーを使用したり、追加料金を支払ったりすることなく、上場企業に直接アクセスが可能になる。株式は米ドルもしくはテザー(Terter/USDT)、ビットコイン(Bitcoin/BTC)のいずれかを使用し、ユーザーは株式全体を購入する必要にせまられることなく株式の一部を24時間年中無休でトークン化された株式へ投資ができる。
トークンの潜在的なリスクはトークン化された会社に由来し、Bittrex Globalは、顧客にETF(Exchange Traded Fund=上場投資信託)、インデックス(指標)、および追加の資産クラスへのエクスポージャー(リスク管理)を提供することで、提供物を迅速に増やすことを計画している。BittrexGlobalのトム・オルブライト(Tom Albright)CEOは次のように述べている。
世界の金融資本の既存証券取引所の清算システムは非効率的で複雑かつ、少量取引では費用がかかるうえに数日かかる可能性すらあります。過去10年間の技術進歩状況を踏まえるとこれらすべては完全に不要です。ブロックチェーンテクノロジーは、金融サービスへのアクセスを根本的に拡大する可能性を秘めており、BittrexGlobalは、10年前に想像もできなかった方法で、資本と個人資産を構築するためのポータルを人々に提供できることを非常に誇りに思います。
今回発表されたトークン化された株式の販売についてはリリース毎に、テスラ、グーグル、フェイスブック、といった上位500社で構成される上場投資信託であるSPYを含む、12銘柄以上の人気株がビットトレックスで提供される予定だ。
仮想通貨市場の運営方法と同様に、新製品により、顧客は最低10ドルからトークン化された株式の一部(を購入できる。しかし取引所は、市場の流動性や特定の時間に資産を取引した買い手と売り手の数は、時間帯によって異なる可能性があると述べている。
トークン化された株式自体は、ドイツを拠点とする規制対象のカストディアン(投資家に代わって有価証券の管理を行う機関)であるCM-Equityが保有する株式から価値を引き出すとのことだ。ただし、最初は実際の株式と交換できないとされているが、将来的に更新された際にこれらは変更される可能性も残されている。
Bittrex側は今後について、トークン化されたオファリングを増やし、ETF、インデックス、追加の資産クラスなどの金融商品を近い将来に含める予定であると述べている。なお、現時点で購入可能なトークン化された株式は以下の12銘柄となっている。
・テスラ(Tesla/TSLA)
・SPDR S&P 500 ETF(SPY)
・アリババ(Alibaba /BABA)
・ビヨンドミートインク(Beyond Meat Inc /BYND)
・ファイザー(Pfizer /PFE)
・アップル(Apple /AAPL)
・BioNTech(/BNTX)
・Facebook(FB)
・グーグル(Google/GOOGL)
・Netflix(NFLX)
・アマゾン(Amazon /AMZN)
・Bilibili(BILI)