ビットコインが1時間で大規模な清算をした理由
ビットコイン(Bitcoin/BTC)価格の突然の大幅な下落は、いくつかの大手仮想通貨取引所で大規模な強制清算を引き起こしているようだ。
ビットコインは安定した金融資産とは言えず、昨日から10%以上下落し、市場関係者らを慌てさせた。また大幅な下落が要因となり、3つの主要な仮想通貨取引所で合計5億5,600万ドル、約580億円近くを清算させている。またGlassnodeによると、そのうち2億6200万ドルを超えるビットコインロング(※1)が、わずか1時間で仮想通貨取引所Binance(バイナンス)にて清算されている。
※ビットコインロングとは、ビットコインを「売り」から入った場合のポジションの事を指す。
Hourly liquidations of long positions on #Binance:
– $262M at 3am UTC
– $163M at 8am UTC#Bitcoin pic.twitter.com/iVmD4TXCpZ— glassnode (@glassnode) November 26, 2020
清算は、トレーダーが高額を借りているため、先物取引ポジションが取引所によって自動的にクローズ(強制清算)されるプロセスである。価格が事前定義されたしきい値に達すると、このようなレバレッジポジションはクローズされ、カスケード効果(※引きずられる)を引き起こし、市場価格をさらに低くする可能性がある。
今日の清算は「ロング」ポジションのもので、ビットコインの価格を賭けるために資本を借りたトレーダーは上がるが、ビットコインの下降トレンドの動きはそれらをすべて台無しにしたと言える。
Datamish.com より画像引用
バイナンスは今朝最も多くの清算を実行し、未明に4億2500万ドル以上が支払われた。一方、仮想通貨取引所BitMEXとBitfinexのトレーダーは、同期間にそれぞれ1億1,700万ドルと1,470万ドル以上を失っている。修正は、価格が上昇し続け、ビットコインが今週初めに史上最高値に近づいた直後に行われ、いくつかの技術的および感情的指標は、すでに今後の低下を示していた。
Altenative より画像引用
複数のソーシャルメディアソースからのデータを使用して市場センチメントを計算するFearandGreedインデックスは、昨日と本日の2日間に渡り、「Extreme Greed(貪欲すぎる)」という結果が弾きだされている。
一方、マイクロブログプラットフォームTwitterのトレーダーの間では、最終的にこの落ち込みから回復し、新しい高値に向かって急上昇すると希望を込めた予想を展開させている。