スマートコントラクトを実行の新特許の詳細
スマートコントラクトを含むエグゼクティブソフトウエアシステムに対し、リップルの支払プロトコルの背景に、サンフランシスコを拠点とするブロックチェーン会社リップルラボ(Ripple Labs)がある。このリップルラボが9月29日、USPTO(United States Patent and Trademark Office=アメリカ特許商標庁)から新たな特許を取得していたことが分かった。
今回分かった発明は、元リップルCTO(最高技術責任者)であり、コイル(Coil)CEO(最高経営責任者)のステファン・トーマス(Stefan Thomas)氏と、ブロックチェーンにとらわれない仮想通貨決済のためのインターレジャープロトコルの共同制作者であるエヴァン・シュワルツ(Evan Schwartz)氏の功績によるところが大きい。なお、この特許は2018年6月上旬に初公開されている。
スマートコントラクト実行システム
特許出願書に記載されているシステムによって、スマートオラクルがスマートコントラクトを実行できる。
スマートオラクルとは、スマートコントラクトで指定された条件に関する情報を受信できるコンピュータープラットフォームを指す。サードパーティーが関与する場合、スマートコントラクトを含むソフトウエアを含む、“ソフトウエアを改ざんしない”という保証が必要になってくる。
そこで、対応するプラットフォームによるソフトウエアのコピーの実行から生成された結果は、複数を決定できる。一致する結果の数がしきい値以上であるかどうかを判断できる。これらソフトウエアには、少なくとも2つのエンティティ間の合意に関連する一部実績を含めることが可能だ。
XRP元帳にスマートコントラクト
現時点でイーサリアムは、スマートコントラクトを作成および処理するための主要ブロックチェーンだ。
リップルに従事していた頃、トーマス氏はイーサリアムメインネットが稼働する以前から、コディウス(Codius)と呼ばれているトーマス氏自身の“イーサリアムキラー”に熱心に取り組んでいたことで知られている。
しかし、トーマス氏が自分の会社であるコイルを立ち上げ、新スタートをきることを決断する前、複数の問題にぶつかり、リップルによってプロジェクトそのものが廃棄されてしまっている。リップルを支援するフレアネットワークは現在、イーサリアムとのブリッジを構築させ、XRP元帳にスマートコントラクトをもたらすことを試みているといわれている。