元米国財務官、SECとの法廷闘争の中でリップルの取締役会に加わる

元米国財務官がリップルの取締役会に任命される

元米国財務官のロージー・リオス(RosieRios)氏が、SECと係争中の中、分散型元帳技術プロバイダーであるリップルの取締役会に、クリスティーナ・キャンベル(Kristina Campbell)氏をCFO(最高財務責任者)にそれぞれ任命した事が分かった。

リップルは5月4日(火曜日)、元米国財務官のロージー・リオス氏を取締役会に任命したと発表した。

リオス氏を取締役会に任命の背景

リオス氏はかつて、オバマ大統領の下で米国の第43代財務官を務めていた人物である。

財務官職に就任していた間、同氏は米国でのすべての通貨およびコイン活動の生産を監督し、4,000人近くの部下を抱えて活躍していた。同氏は任期中、米国財務省の最高の栄誉賞である「ハミルトン賞」を受賞している。

声明の中で同氏は、リップルに参加する理由として、新しく革新的なソリューションへの情熱を指摘した上で、次のように語っている。

私は自分のキャリアを金融包摂とエンパワーメントに捧げてきました。これには、安定したプロセスに新しく革新的なソリューションをもたらす必要があります。リップルは、グローバルな支払いを容易にするために、実質的かつ正当な役割で仮想通貨を使用する方法の最良例の1つです。


リップルとSECの法廷闘争

ロージー・リオス氏の取締役会就任は、リップルがSEC(米国証券取引委員会)との大規模な法廷闘争に直面している最中に発表された。

リップルの共同設立者であるクリス・ラーセン(Christian Larsen)氏とブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは、2020年12月下旬にNEXTMONEYの特集記事「米SEC、リップル社へ13億ドルの訴訟=未登録証券の販売」で報じたように、未登録証券の継続的な提供で13億ドル(約1,421億円)以上を調達したと非難されている。リップルは現在、流通しているXRPトークンのほとんどを所有しており、毎月その保有物のごく一部を販売している。SECの批判に対してリップルは、XRPが通貨であり、投資契約ではないという理由で、これらの主張を否定していることから、SECとの闘いの渦中にいる間、リオス氏のような華麗な経験を持つ人々を持つことはリップルにとっても重要である。ガーリングハウス氏は声明の中で次のように語っている。

公的部門と民間部門でのロージーの経験は、特に業界が仮想通貨の未来を定義するために取り組んでいるこの時期に、リップルにかけがえのない非常に貴重な視点を提供します。

リオス氏は、「SBIホールディングス北尾吉孝CEO、Rippleの取締役を辞任か」で報じたように、2021年3月、静かに取締役会を去ったSBIホールディングスの北尾吉孝CEOの後任となる。

新たにCFOも加わる

リップルは、フィンテック分野のベテランであるクリスティーナ・キャンベル氏を最高財務責任者に任命した。

キャンベル氏は、グローバル規模で会社の成長を推進する責任を担い重要なポジションに就任する。Rippleに加わる前まで同氏は、請求および支払いプラットフォームPayNearMeで同じ役割を担っている。同氏についても、2017年11月にリップルに加わった元TubeMogulCFOのロン・ウィル(Ron Will)氏の後任になる。

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