ロシア連邦通信局、バイナンスWebサイトをブラックリストに登録

ロシア連邦通信局、バイナンスWebサイトをブラックリストに登録

ロシアのインターネット検閲機関であるロシア連邦通信局Roskomnadzorは、仮想通貨取引所バイナンスに警告し、ウェブサイト「binance.com」を禁止ドメインリストに追加した。

バイナンスは9月24日時点で既に、バイナンスのロシア公式テレグラムにて同取引所のウェブサイトが禁止リストに追加されたことを報告している。公式テレグラムにて、バイナンスの幹部であるGleb Kostarev氏は、次のように今回の経緯について説明している。

ロシア連邦のRoskomnadzorから、ロシアでの配布が禁止されている情報を含むサイトhttps://www.binance.comがドメイン名登録に含まれていることについての通知を受けました。
当社は、上記の通知を受ける前に、法執行機関、市民政府サービス、裁判所からのクレームの通知を受けたことはありませんでした。我々は現在、さらなるアドバイスを得るために法律顧問に依頼しており、ロシアのユーザーの皆様には、その間のサービスの中断がなく、資金が安全であることを保証したいと考えています。

発表によると、バイナンスはビットコイン(bitcoin/BTC)などの仮想通貨の取得に関連するデータを配信したことがきっかけとなり、禁止リストに使いされたようである。またGleb Kostarev氏は、同取引所がRoscomnadzorから通知を受け取った直後、今回の事実を発表したようだ。

しかしバイナンスのウェブサイトは、禁止リストに追加されているにも関わらず、ロシアユーザーはVPNのような追加ツールなしでアクセスすることが可能だという。執筆時点でバイナンスのURLは、Roskomnadzorのブラックリストに登録されたサイトの公式登録で確認することができる。またRoskomnadzorは8月下旬にも、大手仮想通貨サイトであるBestChange.ruをブロックしている。

ロシアは、政府を中心として仮想通貨に関する規制の整備を着実に進めている。実際にロシア財務省(Minfin)は、法律改正によって仮想通貨ウォレットに関する厳格な措置を導入する準備を進めていることが明らかになっている。しかし、仮想通貨取引所Huobi(フォビ)は先日、ロシア市場向けに仮想通貨取引、モバイルアプリをリリースしたことを発表しており、どのような基準で禁止リストに追加されているか今後の動向には注目が集まる。