ツイッターアカウント乗っ取り実行犯、懲役3年
認証済みTwitterアカウントをハッキングし、ビットコインを要求した実行犯であるグラハム・イヴァン・クラーク(Graham Ivan Clark)が、司法取引を経て懲役3年間の刑に服すことが分かった。
2020年7月、NEXTMONEYの特集記事「ツイッター乗っ取り事件で、130近いアカウントが仮想通貨詐欺の標的に」、「ツイッター攻撃したハッカー、不正取得した仮想通貨をP2P取引所に移動=Ciphertrace」で報じたように、ビットコインを窃取するため、認証済みの有名人および著名人らのTwitterアカウントを乗っ取った犯人である十代のハッカーが、3月16日(火曜日)、弁護士が書類を提出した後、フロリダの裁判所で司法取引に署名する予定とのこと。
ツイッター乗っ取り事件の大まかな経緯
クラークと他の容疑者らは、2020年7月15日に電話によるスピアフィッシング攻撃を仕掛け、成功した後、Twitter従業員の資格情報を盗み、認証済みアカウントを制御している。
We are aware of a security incident impacting accounts on Twitter. We are investigating and taking steps to fix it. We will update everyone shortly.
— Twitter Support (@TwitterSupport) July 15, 2020
内部サポートツールにアクセスできるTwitter従業員の資格情報を使用し、130件に上る有名なアカウントをターゲットにし、36のダイレクトメッセージにアクセス。最終的に7つのアカウントのTwitterデータをダウンロードした事が分かっている。
また、それらのアカウントへのアクセス権を販売し、その後、有名人の認証済みTwitterアカウントを使用して、ソーシャルネットワークのプラットフォームで仮想通貨詐欺を実行した。
司法取引に追って懲役3年が確定
グラハム・イヴァン・クラークは、Twitterアカウント乗っ取りによる金融詐欺罪で有罪を認める代わりに、3年間の懲役と3年間の保護観察の刑に服すとのことだ。アメリカ・ヒルズボロ州のアンドリュー・ウォーレン(Andrew Warren)弁護士は今回の件について、次のように語っている。
グラハム・クラークはその犯罪の責任を問われる必要があり、他の潜在的な詐欺師はその結果を確認する必要があります。この場合、子供たちとの私たちの目標は、可能な限り、将来を破壊することなく子供たちにレッスンを学ばせることであると認識しながら、これらの結果をもたらすことができました。
また、クラーク容疑者の弁護人であるデビッド・T・ワイスブロッド(David T Weisbrod)も、3月12日に署名された司法取引で、起訴された犯罪から取得したすべてのビットコインが法執行機関に返還されたことを確認した。