ビットコインマイニング、収益が過去最高の5,230万ドルに到達

ビットコインマイニングの収益性が高まる

半減期によって報酬のビットコイン枚数が減っていく毎に、収益性がないと判断され、一時はマイニング業も利益が上がらず、赤字続きだと報じられていたビットコインマイニングが、今まで以上に収益性が高くなっていることが分かった。

現在、ビットコインマイニングの収益性がこれまで以上に高くなっており、仮想通貨関連のテータ提供企業であるGlassnode(グラスノード)が、ビットコインネットワークにとって良いことだと語っている。

Glassnode 「Profitable Supply Live Chart(収益性の高い供給ライブチャート)」
より画像引用

同社によると、ビットコインマイニングは収益性の高いゲームであり、今まで以上に収益性が高くなっており、今週初め、マイニングの収益は1日あたり5,230万ドル(約57億円)の史上最高記録を樹立した。

この環境について、同社は良いことであり、ビットコインプロトコルの継続的なセキュリティの保証にプラスであると述べている。その理由として、マイニングが価値のある=儲かるビジネスである場合、マイナーはマイニングを続ける。マイニングでは強力なコンピューターを使用して、超難解な暗号数式を解き、ビットコインブロックチェーン上のトランザクションを検証する。

マイニングはエネルギー消費

マイニングはエネルギーを消費するビジネスであり、マイナーは消費量についてさまざまな識者らを中心に批判を展開していることは、仮想通貨ユーザーであれば多少は見聞きしたことがあるだろう。

2021年にってから、NEXTMONEYの特集記事「イラン、18カ月間で1,600カ所以上の違法マイニングファームを閉鎖」で報じたように、イランエネルギー省は、マイニングにかかる電力料金を平均電力輸出率が夏には輸出量の2倍に跳ね上がる事を理由に、18カ月間で1,600カ所以上の違法マイニングファームを閉鎖している。

さらに、中国の内モンゴル自治区では、「中国・内モンゴル自治区、2021年4月までに仮想通貨マイニングを閉鎖提案」で報じているように、共産党主導の同国が2020年の国連総会で引き受けた「カーボンニュートラル(※1)」への取り組みの一環で設定された削減率を達成できなかったとして、同エリア内におけるマイニングファームの閉鎖へと進んでいる。

(※1)カーボンニュートラルとは、2060年までに、国家経済的発展および社会的発展において、直接的または間接的に生成された温室効果ガスの総量が、植林、炭素削減を目指すという世界的指針を指す。

半減期以降はビットコイン価格の上昇でマイナーに膨大な利益が

すべての仮想通貨ネットワークが膨大なエネルギーを消費するわけではない。

しかし、ビットコインマイニングにおいては、やはり膨大なエネルギー消費が現時点では必須条件である。Glassnodeはレポートでこの点を指摘。2020年5月、ビットコインが半減したにもかかわらず、マイニング報酬が12.5BTCから6.25BTCに削減された際ですら、マイナーは大金を稼いでいる。

単純に報酬額だけを見ると、半減することから、利益は半減すると考えられるが、ビットコインはそのボラティリティから、1BTC価格は常に上昇・下降しており、半減後にマイナーが利益をより得られる理由はビットコイン価格が高騰したことが理由だ。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapの調べによると、3月17日14時時点のビットコイン価格は、1BTC=6,071,000前後で推移しており、前日同時刻比で1.80%、1週間で3.89%の上昇だ。また、これにともない、時価総額も113兆2,045億円台まで上昇している。

ためです。資産は現在、1コインあたり55,000ドルを超えて取引されており、より多くの人々がネットワークを使用したいため、取引手数料も高額であり、マイナーはマイニングのためにより多くのお金を稼げる。前出のGlassnodeは、取引所活動に関連して支払われるチェーン上の取引手数料も、市場の動きと優先順位を追跡するための興味深い指標であると述べている。

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