Bakktビットコイン先物が好調
画期的な出来事にもかかわらず、DeFiで盛り上がっている中、仮想通貨取引所バイナンス(Binance)とHuobiのボリュームと比較して、バックトの将来のボリュームは少々雲隠れしたかのように話題にされていない。
インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)が所有する仮想通貨資産の保管と取引のための規制プラットフォームであるバックト(Bakkt)は、現物決済のビットコイン(Bitcoin/BTC)先物契約で、記録的な取引量を毎日更新し続けている。
Another record day in the books for our physically delivered futures:
15,955 Bakkt Bitcoin Futures were traded today, representing over $200M of volume and a 36% increase from our previous all-time high 📈
— Bakkt (@Bakkt) September 15, 2020
9月16日、Bakktは2億ドル(約210億円)相当のBTC契約が1日で取引されたことを報告した。これによって以前の記録を36%も上回った。
仮想通貨市場におけるマーケットデータを提供しているスキュー(Skew)によると、記録的な数字は、これまでに9月中に投稿された1日あたりの平均ボリュームのおよそ2倍とのことだ。
skew btc futures aggregated daily volumes(スキューBTC先物集計日次ボリューム)より画像引用
機関投資家主導の強気市場の触媒となる可能性があると謳われていたにもかかわらず、Bakktのビットコインデリバティブ(金融派生商品)は予想された影響を満たせていない。今年の1月は完全に非アクティブな状態が続き、最近になって見せ始めたプラットフォームが享受しているボリュームの着実な増加は、機関投資家が現在それに対して好意的に見ていることを示唆している。
Bakktの契約の違いのポイントは、現金ではなくビットコインで“物理的に決済”されているという点だ。ただし、アナリストはBakktで取引されているほとんどの契約がロールオーバーされることを強調しており、契約満了時にビットコインを受け取ることを選択するトレーダーはごく少数とのこと。
史上最高の新記録にもかかわらず、最大の仮想通貨取引所での取引活動と比較して、Bakktの取引量は青ざめている。過去24時間で、バイナンス(Binance)のBTC-USDT永久契約(有効期限も決済日もない先物契約を指している)は26億5,000万ドル(約2,790億円)の取引をおこなったが、取引所の74の先物ペアは59億6,000万ドル(約6,300億円)をまとめて押し上げている。
フォビ(Huobi)が提供する103の先物ペアリングは、過去24時間で54億8000万ドル(約5,770億円)の取引を生み出した。これには、プラットフォームのBTC-USD永久契約からの12億8000万ドルが含まれている。また、OKExのBTC-USD永久契約は、本日16日には5億1600万ドル(543億円)相当の取引があり、取引所の466先物ペアリングは合計で27億2000万ドル(約2,864億円)をもたらした。
しかし、Bakktは16日現時点でオランダの仮想通貨取引所であるデリビット(Derebit)を打ち負かし、DerebitのBTC-USD契約は24時間で168ドル(約17,700円)を生み出した。