Twitter乗っ取り被害のBTCは現在も移動中
仮想通貨追跡会社Chainalysisによれば、16日水曜(日本時間の午前)に発生した大規模なTwitter乗っ取りによってだまし取られたビットコインが、移動していることが判明。現在もまだ移動中であるとCoindeskが報じている。
ChainalysisはTwitter乗っ取りに関連するとみらる4つのウォレットを監視しており、最も活発に動いているアドレスは、375回のトランザクションからビットコインで120,000ドル(約1,280万円)を受け取っていることが分かっている。また、セカンダリアドレス(1つのインターフェースに複数のIPv4アドレスを設定できる機能)は、100トランザクションからビットコインで6,700ドル(約71万円)を受け取っていることが分かった。なお、現在までの調査で、関連付けがまだ判明していないウォレットについては、合計5BTC(約49万円)を受け取っている。
今回のTwitter乗っ取り被害を調査するChainalysisのスポークスパーソンのマディ・ケネディ(Maddie Kennedy)氏は、ユーザーと協力してウォレットからリードを探していると語っている。
同調査会社によると、乗っ取り詐欺の一部は、ハッカーがウォレットの間で自分の仮想通貨を頻繁に移動させることで、送金しているように見える人々の数を増やしており、同社はこの戦術を「驚くに値しない」とコメントしている。
詐欺師にビットコインで4万ドルを送った日本のウォレットは、まだ正式に公表されていないものの、ハッキングの最大の被害者の1人だったと伝えられている。Chainalysisによると、国際交流は一般的に被害者のビットコインの発生源で、未だにBTCがフィアット(法定通貨)に交換されていないと付け加えた。
Twitter乗っ取り事件の概要
日本時間の16日午前、著名人や有名企業のTwitterアカウントを同時に乗っ取る事件が発生。2倍にして返すなどと謳い、少額のビットコインを送るよう迫っている。
乗っ取りの被害にあった著名人
- バラック・オバマ(Barack Obama)前アメリカ大当郎
- ジョー・バイデン(Joe Biden)元アメリカ大統領立候補社で前アメリカ副大統領
- イーロン・マスク(Elon Musk)氏、テスラ社CEO
- ベンジャミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)イスラエル首相
- フロイド・メイウェザー(Floyd Mayweather)氏、アメリカの元プロボクサー
- カニエ・ウェスト(Kanye West)氏アメリカのミュージシャン
- ジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao越長鵬:)バイナンスCEO
- チャーリー・リー(Charlie Lee)氏、ライトコイン創設者
- ジャスティン・サン(Justin Sun)氏、Tron創設者
- マイケルブルームバーグ(Michael Bloomberg)氏、ブルームバーグ創業者で、第108代ニューヨーク市長
- ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏、Amazon.com共同創設者兼CEO
- ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏、バークシャー・ハサウェイ社の会長兼CEO
- ウィズ・カリファ(Wiz Khalifa)氏、アメリカのラッパー
- ビルゲイツ(Bill Gates)氏、Microsoft創業者
- xxxテンタシオン(xxxtencion)氏、アメリカのラッパー(2018年6月1日死亡)
- キム・カーダシアン・ウエスト(Kim Kardashian West)氏、アメリカのモデル兼女優
- ミスター・ビースト(MrBeast)氏、アメリカのYouTuber、
企業アカウント
Binance、Coinbase、KuCoin、Gemini、Bitfinex、Bitcoin、Ripple、CoinDesk、Cash App、Apple、Uber
ほか多数の未確認Twitterアカウントで被害を受けていることが報告されている。