英・仮想通貨取引所Cashaal、ハッキング被害で336BTCが盗まれる

仮想通貨取引所Cashaaでハッキング被害

イギリスに拠点を構える仮想通貨取引所Cashaaが、ハッキング攻撃の被害に遭ったことが分かった。Cashaaは、デジタルウォレットの一つであるBlockchain.infoのログイン監視システムにマルウエアを仕込んで攻撃したと主張している。ハッキングによる被害は336BTC、約3億3,000万円相当に上る。

Cashaaの主張によると、7月10日午後1時23分に従業員がアカウントにログインし、ウォレットから2回の送金を行った際にマルウェアが感知されている。午後1時23分から午後1時26分のわずか3分間でCashaaのウォレットからの約336 BTCがぬすまれており、単独ウォレット(14RYUUaMW1shoxCav4znEh64xnTtL3a2Ek)に送られたという。

Cashaaは事件発覚後、緊急理事会を招集し、同取引所が被害を全て負担するかについて話し合っていると明かしているが、今後については何も決まっておらず、公式発表も行われていない。

クマール・ガウラフ(Kumar Gaurav)創設者兼CEO(最高経営責任者)は、「インシデントによる被害については現在調査中であり、すべての入出金を24時間停止する可能性がある」と述べている。また、ハッキングの犯人について、インドの首都ニューデリーに住んでいる疑いがあると主張している。

ガウラフCEOは仮想通貨取引所に関連したハッキングの増加を非難。
仮想通貨業界で働くすべての人は、銀行口座を扱うのと同じレベルのセキュリティをもたらすために非常に懸命な努力しなければならない。現時点で、ハッカーはアドレスをハッキングし、システムを介してマネーロンダリングが簡単にできる取引所を介して移動することに非常に自信を持っている。このような取引所は閉鎖されなければならず、取引所所有者についてもマネーロンダリング促進犯罪で起訴されるべきだ。」と痛烈に非難している。

Cashaaはデリーのサイバー犯罪対策課へ被害届を出しており、すでに捜査が開始されており、ハッカーの所有するアドレスが公開されているほか、仮想通貨取引所へ通知されており、指定ビットコインアドレスをブロックしている。

公開されたアドレスの動きを見てみると、短時間に送金が繰り返されており、これらはハッカーらの足がつかない様、資金洗浄を行っているとみられる。

今回のハッキング被害に対し、すでにいくつかの取引所ができる限りの支援を行うことを約束しており、インドの仮想通貨取引所WazirXのニッサル・シェティ(Nischal Shetty)CEOのほか、CoinDCXBitbnsなどのインド国内仮想通貨取引所からサポート表明を受けている。

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はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!