バイナンスがSwipe(スワイプ)とのデビットカード提携か
世界最大の仮想通貨取引所Binanceが、すでに削除されているウエブページで、デビットカードの発売に関連し、Swipe(スワイプ)とのパートナーシップを締結したことが確認された。
海外メディアThe Blockは今週初め、バイナンスがスワイプでカードを発表していると報告。同社ウエブページのキャッシュには、Binance Cardにより、暗号を「リアルタイム」に変換して法定通貨に変換し、世界中の加盟店で使用できるようになると記載されている。
取引所のウエブサイトにある「Binance Card」のFAQのキャッシュ版をチェックすると、そこには「バイナンスはSwipeと提携し、バイナンスユーザーにカードプラットフォームを提供しています。」と書かれている。これは、今週初めからのブロックの報告を裏付けるものであり、バイナンスはスワイプと提携してカードを発表したと述べている。
The Blockは、バイナンスがSwipe社の株式の過半数を取得したことを報告していたが、交換についてはその時点では確認されておらず、現時点でも、バイナンス広報担当者はこの件に関するコメントを出していない。バイナンスのブランドカード計画は今年3月から実施されており、当時取引所はBinance Cardが「通常の支払いカードが行うすべてに加えて、はるかに多くのことを行う」と公式ブログで述べている。
削除されたFAQのページは、Binance Cardが仮想通貨を「リアルタイム」に変換し、世界中の加盟店で使用する法定通貨に変換できることを示している。バイナンスは仮想通貨の市場価格に基づいてカードウォレットの価値を集計。集計された残高により、ユーザーは仮想通貨を使用できるようになると語っている。
バイナンスによると、ユーザーは日々の制限に基づいて、スポットウォレットからカードウォレットに資金を即座に送金でき、すぐに使用できる。また、同カードは世界中で“多数のネットワーク”と連携しており、カードは世界中で機能するとしている。カード所有者は、現金の引き出しをサポートする地域にいる限り、ATMで直接現金を引き出すことも可能という。
Swipeがすでに独自の暗号化Visaデビットカードを提供しており、 Binance Cardは、The Blockが今週初めに報告していたように、Swipe経由でホワイトレーベル製品として発行される。Swipeは、英国金融行動監督庁からライセンスされているVisaメンバーであり、Contis Financial Services Ltdを介してカードを発行する。
Contisのスポークスパーソンは、Swipeが彼らのクライアントであると語っているものの、バイナンス側は沈黙したままで、Binance-Swipeパートナーシップについてコメントすることを拒否している。
バイナンスのグローバルな影響力を考えると、パートナーシップニュースによって最近、Swipe(SXP)価格を急上昇させており、約22%上昇し、約69円前後で取引されていることから、正式に発表された場合、より大きな影響を与えるのは必至だ。ただしバイナンスがSwipeの過半数株主になることを考慮しても、バイナンスがSXPを取引所へ上場させるかどうかは現時点ではまだ不明だ。