市場暴落で個人投資家がBTCを最も多く購入=コインベースブログ

市場暴落で個人投資家がBTCを最も多く購入=コインベースブログ

米国の大手仮想通貨取引所コインベース(coinbase)は、今月仮想通貨市場が暴落する間、同社の個人投資家がもっともビットコインを購入したと公式ブログにて発表した。3月31日に発表されたコインベースの公式ブログによると、コインベースの顧客は通常仮想通貨の購入額が売却額よりも60%多いが、13日の暴落時には67%まで上昇していたという。

また暴落時に人気だった仮想通貨は時価総額トップのビットコイン(BTC)で、続いてイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などが続いた。

これに対しコインベースは「ビットコインは、このような瞬間のために作成された」と述べた上で、「その最初のブロックには、『英財務大臣、まもなく2回目の銀行への資金援助』というフレーズが刻まれており、2008年の政府による救済措置と前回の大金融危機へのオマージュとなっています。この呼びかけは、中央の仲介者のいない主権的な貨幣の必要性への目立たない頷きである。」と述べている。

コインベースの預金額が5倍に

またコインベースは、仮想通貨市場が暴落する最中とその直後48時に、過去1年と比較して記録的な数値を出したと報告。具体的には、暗号通貨の預金額が5倍増加し合計13億ドルに、新規ユーザーの登録数が2倍に増加したという。また取引ユーザーも2倍に増加し、総取引量も6倍まで増加したとのことだ。個人投資家が市場暴落時に投資を考えるのはコインベースだけではなく、どうやら市場の真理のようである。

3月16日の日経新聞によると、SBI証券や楽天証券の投資信託において、市場暴落時を含めた期間で月間と積立額が大幅に増加していると発表している。新型コロナの感染拡大により相場下落は一時的なもので、安くなっている今が積立投資を始める好機と捉える個人投資家が多いようだ。

ビットコインは3月7日頃に100万円を超える価格で取引されていたが、13日頃には50万円を下回る金額まで一時下落している。短期間で半値になれば、他の投資市場と同じような影響を与えることは想像にかたくない。