バイナンス、BTCデビットカードを発表
世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが、近々「Binance Card」というデビットカードを発売することを明らかにした。Binance Cardは、銀行が発行する通常のデビットカードを同じように機能し、資金はビットコイン(BTC)かバイナンスコイン(BNB)を、専用のアプリケーションを通して入金するだけで利用できるようになる。これは、Visaカードとして発行し、200地域と4600万以上の加盟店で利用できるようになるとのこと。
BinanceのCEOであるCZ氏は実際にカードを利用して支払いする動画をTwitter上でアップしており、多くの反響が来ている。またプレスリリースで、「仮想通貨での支払いは、実用性を促進する上で最大の課題の一つであることに変わりはありません」と語った上で、Binance Cardが仮想通貨の利用を促進する重要な一歩であると信じていると述べた。
ベータ版からスタートし、順次拡大予定
Binance Cardは現在ベータ版としてバーチャルカードのみが提供されているが、近日中に物理的なカードも提供される予定だ。最終的には世界中全ての人が利用できるようにするようだが、まずはマレーシアやベトナム地域でリリースし、順次拡大していく予定のようだ。
Binance Cardを発行するコストは15ドルで、その後継続的に支払う手数料や月々の会費などは一切無い。15ドル相当のBNBかBTCを残高に入金するだけで、注文処理が完了する。カードの使用や管理に必要な操作は、全てアプリいケーションに入っており、このアプリも近日公開予定だ。
仮想通貨が盛り上がりを見せた2017年頃は、デビットカードを発行する企業もいたが、規制の関係から撤退する企業が多かった。しかし、2019年以降Coinbaseなど大手の仮想通貨取引所が徐々にデビットカードに手を出し、Binanceもついに独自デビットカードを発行するに至った。