ビットコイン(BTC)、約60万円まで下落 =約11カ月ぶり

ビットコイン(BTC)、約60万円まで下落 =約11カ月ぶり

米国の株式先物は現在、5%近い下落率に達し、取引が一時停止状態となっている。投資関連lを危機的な状況へ追いやった要因として、世界保健機関(WHO)による新型コロナウイルス への「パンデミック」宣言が関係しているようだ。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は今月11日、新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)との判断に至った」と声明を発表。また世界市場も混乱しており、米国大統領であるトランプ氏は、新型コロナウイルスに関して国民向けの演説を行い、渡航停止措置を発表。すでにコロナウイルスの感染者は世界で11万5000人を超え、死者は4000人超に上る。そして本日、これまでも不調であった海外株式、石油、ビットコインなどが急落している状況だ。

ビットコイン価格について。本日12日の12時頃、BTC価格は日本円にして78万円まで急落。そして本日の執筆時点で61万円と2019年5月以来、約11カ月ぶりの60万円台まで急落している。

さらには、ビットコインの急落の更なる追い風となった要因として、過去最悪の詐欺スキームとして知られるPlusToken(プラストークン)による、仮想通貨取引所を使用した板取引の可能性だ。プラストークンは先日、プラストークンのウォレットから13万BTCをミキシングサイトへ送金されていると、TwitterアカウントErgo(@ErgoBTC)が報告している。

このミキシングサービスは、特定のプラットフォームにて同等の価値の通貨を、交換することができるサービスプラットフォームであり、マーク及び追跡された汚れた仮想通貨を、クレーンでマークされていない通貨へと交換することができる。そのため、不正に取得された仮想通貨が簡単に交換されてしまう。

世界に甚大な被害を及ぼしている新型コロナウイルスによるFUDと、プラストークンによるビットコインの大量売却。現時点で詳細な理由は特的できていないが、ビットコイン価格の明暗には注目すべきだ。