米FRB、BTC時価総額を超える1680億ドルを投入

米FRB、BTC時価総額を超える1680億ドルを投入

米国の株式市場が急落した後、連邦準備制度(FRB)は1680億ドルを市場に投入したとのこと。ビットコインの現在の時価総額は、2020310日の時点で1,450億ドルほどで、現在のビットコインの時価総額を超える金額が市場に投入されたことになる。

CNBCによると、10日の短期融資市場(レポ)での個別オークションでは、2週間の短期貸付に大規模な申し込みが行われ450億ドルの運用に対し、930億ドルを超えるオファーがあった。またFRBのトレーディングデスクは、プライマリーディーラーからの無担保コール翌日物で、1236億ドルの入札を全て受け入れた。これにより毎日の無担保コール翌日物取引は1,000億ドルから1,500億ドルに増加し、2週間の短期貸付も200億ドルから少なくとも450億ドルまで上昇すると見られている。

アメリカの株式市場は9日、8%近く下落し金融危機以来大幅株安を記録し、原油先物相場も20%を超える大幅安となったが、FRBが資本を注入した結果、ダウが4.9%回復し市場は活気を取り戻した。

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ビットコイン価格への影響は見られない

経済全体の成長見通しが下がったのは、未だ拡大し続けるコロナウイルスが原因だが、仮想通貨トレーダーの中にはビットコインの性質が他の金融資産と性質が違うと指摘し、新型コロナウイルスがビットコイン価格に影響することは比較的少ないという。その指摘通り、FRBが市場に資金を投入したことで、市場全体は活気を取り戻したが、ビットコインの価格への大きな影響は今の所見られておらず、7,800ドル辺りを漂っている。

ビットコインの価格は徐々に下落しているものの、年初の7,200ドル辺りと比較すると8%程は増加している。WHOは新型コロナウイルスについて「パンデミック」に相当すると発表しており、今後もこの状況が治る気配は無く、むしろ経済へのより大きな打撃が心配される。

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