EAC東アフリカ共同体は2023年に地域中央銀行の発足を決定

東アフリカ共同体は2023年に地方中央銀行発足へ

EAC(East African Community =東アフリカ共同体)は、2023 年中に、想定される地域中央銀行をいつ、どこに配置するかを決定すると、地域政府間組織のピーター・マツキ(Peter Mathuki)事務局長が語っている事が分かった。

地域中央銀行の設立は、EACが3年以内に単一通貨体制を達成するという目標を達成するのに役立つと期待されている。EACが単一通貨体制の目標に向けて少しずつ進むなか、地域の政府間組織が2023年に予定されている地域の中央銀行をいつどこに配置するかを決定すると、高官は述べている。報道によると、金融機関は、EAMI(East African Monetary Institute =東アフリカ通貨機構)として知られるようになり、単一通貨体制の実施に不可欠な機関と見なされている。同事務局長によると、EACの閣僚会議は、地域中央銀行の場所について審議する予定であり、次のように語っている。

加盟国の財政政策と金融政策を調和させるために、今年EAMIが導入され、その後約3年以内に共通通貨が導入されます。

地域通貨が導入されると、EACは地域内の企業や人の移動を強化するという目的にさらに一歩近づく。また、これによって2022年9月までに101億7,000万ドル(約1.3兆円)に達した域内貿易が表向きは押し上げられる事となる。

非関税貿易障壁の撤廃

アフリカ7カ国で構成されるEACは、2024年までに単一の通貨を導入することを望んでいる。

EACは同レポートで、加盟国が中央銀行のデジタル通貨に取って代わる可能性を探っていたことも明らかにしている。EAC の指導部は、地域内での企業や人の移動を容易にするのに役立つだけでなく、EAC が非関税貿易障壁をどのように排除できるかについても話し合っており、報告書に記載されているように、2007年以降、合計257のNTB(Non-Tariff Barriers=非関税障壁)が解決されている。