OKXが75億ドルのクリーン資産を備えたプルーフ・オブ・リザーブ・レポートを発表

OKXがクリーン資産を公表

OKXは、3回目となるPoR(Proof-of-Reserves)をリリースし、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、テザー(Tether/USDT)で75億ドル(約9657.8億円)相当の「クリーンな資産」を保有していることを公表した事が分かった。

FTXの流動性と破産スキャンダルによって引き起こされた過度の仮想通貨市場の混乱後、複数の仮想通貨取引所が準備金を公開し始めており、OKXもこの流れに乗り、クリーン資産を公表した形だ。発表に際してOKXのハイダー・ラフィク(Haider Rafique)CMO(最高マーケティング責任者)は次のように語っている。

セキュリティ、透明性、信頼は、OKX のビジネス プロセスとカスタマー サービスの理念の中核となる信条です。PoRを毎月発行することで、すでにリーダーシップを発揮しています。PoRの業界標準が形成され続ける中、当社の準備資産の質は、市場におけるOKXの多くの重要な差別化要因の1つになると期待しています。


OKXによるPoRレポート第3弾

最新データによると、OKXのウォレットは1月18日の時点で117,682 BTCのユーザー残高に対し、123,914 BTCを保持していた。

OKXは、2022年12月のPoRレポート以来変わっていない101%のビットコイン準備率で過剰担保されている。また、同様にイーサリアムの準備率は105%で、先月の103%からわずかに上昇し、ビットコインと同様に過剰担保されている。OKXは、1,233,714 ETHのユーザー残高に対し、1,178,993 ETHを保有しており、101%で、テザーリザーブも変更されていない。OKXは、ユーザー残高の2,955,696,824USDTに対して2,979,866,301USDTの保有を保持していた。

同取引所はさらに、Merkle Tree PoRプログラム用に23,000件を超えるアドレスを公開していることを明らかにしており、これらを引き続き使用して、コミュニティが資産の流れを閲覧できるようにしていくとのこと。

クリーンな準備金の定義

OKXは、ブロックチェーン分析会社CryptoQuantによる最新調査結果を引用して、これが「主要な取引所の中で最大のクリーンな資産準備金」であることをコミュニティに保証した。

CryptoQuantは以前、OKXのウォレットについて100%クリーンであると述べていた。それとは対照的に、Binanceの87.67%、Huobiの60.1%、Bitfinexの69.85%、Kucoinの81.26%、Crypto.comの95.49%がクリーンであることがわかった。

OKXは、サードパーティの分析により、リザーブが仮想通貨取引所のネイティブトークンを含まず、ビットコイン、イーサリアム、テザーなどの時価総額の高い仮想通貨だけで構成されていることが立証された場合、そのリザーブは「クリーン」であると見なされると説明している。

FTX破たんの余波で、独自の利用規約に違反し、ユーザーの資金を悪用したという申し立ては、投資家の信頼を揺るがした。過去数十年間の試練と苦難にもかかわらず、OKXのレニックス・ライ(Lennix Lai)金融市場担当ディレクターは、仮想通貨業界は世界を変えると語ったうえで、次のようにコメントしている。

OKXはこれまでユーザー資産を流用したことはなく、これからも決して流用しません。