ウクライナの薬局とバイナンスが提携して仮想通貨決済が可能に

ウクライナの薬局で仮想通貨決済が可能に

ウクライナ最大の薬局チェーン1つであるANC Pharmac(※以下、ANCと表記)は、世界最大規模の仮想通貨取引所Binanceと提携し、顧客が非接触型仮想通貨決済サービスのBinance Payを介した仮想通貨決済を利用し、医療製品や備品を仮想通貨で支払うことを可能にした事が1月3日(火曜日)に発表された。

Binanceは過去数カ月にわり、戦争で荒廃した国に何度もサービスを提供してきた事で知られており、ロシアの「特別軍事作戦」開始直後には1,000万ドル(約13億円)相当のデジタル資産をウクライナに寄付したほか、ウクライナ難民専用の仮想通貨カードを導入している。

ウクライナでは仮想通貨で薬を購入する

ANC Pharmacy は、顧客が法定通貨の代わりにデジタル通貨で医療製品を購入できると発表した。

仮想通貨での購入には、同社の公式サイトから注文する必要がある。このイニシアチブは、世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceとの提携により実現。ユーザーはBinance Pay を使用して請求書を決済し、最寄りのANCで薬を受け取れるとのことで、同社は公式発表の中で次のように述べている。

まず第一に、Binance Payテクノロジーがキエフの薬局で利用可能になります。あなたが仮想通貨を管理している間、私たちはあなたの健康を守ります。

Binanceは、2022年2月、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の軍隊がウクライナに侵攻した後、最初にウクライナを財政的に支援した企業の1つである。軍事紛争の影響を受けた地元の人々を支援するため、1,000万ドル相当の仮想通貨を寄付し、ウクライナ緊急救援基金と呼ばれる寄付ポータルを設立。約2,936 BTC、ほぼ5,000万ドル(約66億円)に相当する。同取引所は、金融サービスプロバイダーであるContis(コンティス)とも提携し、Binance難民仮想通貨カードをリリースしており、この機能によって出国するウクライナ人は、デジタル資産取引を行い、仮想通貨決済を受け入れる欧州経済地域の小売業者で支払いができる。

ロシア人への強硬姿勢

当初、Binance はロシアを拠点とする顧客のアカウントを凍結することを望んでおらず、その多くは東ヨーロッパでの戦争とは無関係であると主張していた。

2022年4月にEUがロシアに課した厳しい金融制裁はその流れを変え、同取引所はそのサービスを10,000ユーロ(約140万円)を超える仮想通貨保有者のロシア居住者に限定した。また、ロシアの高位政治家と関係のある一部の個人(オリガルヒ)のアカウントも停止しており、ウラジーミル・プーチンのスポークスマン、ドミトリー・ペスコフの娘であるエリザベタ・ペスコワ(Elizaveta Peskova)や、セルゲイ・ラブロフ外相の義理の娘であるポリーナ・コワレワ(Polina Kovaleva)などが対象となっている。

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