Amazonが欧州規制当局から歴史的な高額罰金を科せられる

AmazonがGDPR規則に違反か

億万長者として世界的にも注目されているジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏率いる大手通販会社のAmazonが、7億4600万ユーロ(976億円)という、歴史的な金額の罰金制裁を受けたことが分かった。

制裁はルクセンブルクCNPD(National Data Protection Commission of Luxembourg=国立データ保護委員会)によって課されており、罰金刑を受けた理由はデータ保護法違反とのことだ。同社は、罰金について7月16日の最新財務報告を通じて公表しており、GDPR(General Data Protection Regulation=欧州連合のデータ保護規則)への違反によるものであると説明。その観点から、この罰金は「根拠のない」ものであり、「積極的に身を守る」と述べると同時に、GDPR規則に違反するあらゆる種類の違反があったことを否定した。

記録制裁とみなされた理由

2021年1月、GDPRに違反した場合の罰金の総額は、2億7,250万ユーロ(約353億円)、2020年は1億5,850万ユーロ(約205億円)と報告されたものの、Amazonへの罰金により、これらの金額が大幅に値上がりしたことを示唆した。

規制違反で罰金を科された企業のうち、以前、Googleが5,000万ユーロ(約65億円)の罰金を科されたほか、スペインではCaixabank(カイシャバンク)に600万ユーロ(約7億8,000万円)、BBVA(Banco Bilbao Vizcaya Argentaria S.A.)に500万ユーロ(約6億5,000万円)の罰金が科されている。大手メディアのWall Street Journalは、この決定について、Amazonのデータ収集慣行に関連しているが、アマゾンウェブサービスは含まれていないと述べている。

Amazonが第2四半期決算を発表

7月29日(木曜日)の発表によると、Amazonの営業キャッシュフローは、2020年6月30日に終了した過去12カ月の512億ドル(約5兆6,000億円)から、過去12カ月で16%増加して593億ドル(約6兆4,800億円)になった事がわかっている。

また、2020年第2四半期の889億ドル(約9兆7,000億円)と比較して、第2四半期の純売上高は27%増加して1,131億ドル(約12兆3,600億円)になった。一方、同社は、2021年第3四半期のガイダンスで、純売上高は1,060億ドル(約11兆5,800億円)から1,120億ドル(約12兆2,400億円)の間、または2020年第3四半期と比較して10%から16%の間で成長すると予想されると述べた。

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