ジャック・ドーシー氏率いるSquareがフィンテック企業のAfterpayを290億ドルで買収

SquareがAfterpayを買収へ

ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏率いるモバイル決済企業のSquare, Inc.(スクエア)が8月1日(土曜日)、フィンテック企業であるAfterpay Limited(※以下、Afterpayと表記)と、裁判所承認によりAfterpayの発行済み株式すべてを取得することに合意したスキーム実施証書(Scheme ImplementationDeed)を締結したと発表した事が分かった。

契約によると、Squareは、2021年7月30日(金曜日)のSquare普通株式の終値に続き、Afterpayで発行されたすべての株式を約290億ドル(約3兆1,650億円)で取得すると発表した。買収は2022年第1四半期までに完了する予定で、この取引は、Afterpayが提供するBNPL (Buy Now、Pay Later)(※1)サービスの需要の高まりに代わるもので、Squareの共同創設者兼CEOであるドーシー氏は、次のように述べている。

(※1)BNPL (Buy Now、Pay Later)とは…
クレジットカードを使わず、後払いで購入できるサービスを指す。

Squareは、基準日にアフターペイ株主が保有するAfterpay普通株式1株につき、SquareクラスA普通株式0.375株の固定交換比率も提供しています。Afterpayも、全対価の1%をフィアットで受け取る場合があります。


スクエアのグローバル展開ミッション

アフターペイをSquareBitcoin Cash Appに統合すると、Squareのグローバルな消費者基盤が拡大する。

今回の合併は、BNPLシステムを使用し、クレジット借入に比べてリスクが少ないと感じる若いユーザーを引き付けることを目的としており、アフターペイに投資するというSquareの決定は、フィンテックが製品を導入し、売り手に段階的な成長をもたらし、CashAppの顧客のエンゲージメントを高める能力に基づいており、Afterpayの共同創設者兼共同CEOであるアンソニー・エイセン(Anthony Eisen)とニック・モルナル(Nick Molnar)は次のように述べている。

Squareと組み合わせることで、米国および世界での成長をさらに加速し、新しいカテゴリの対面販売者へのアクセスを提供し、新しい価値のある機能とサービスの幅広いプラットフォームを販売者と消費者に提供します。


Afterpayの顧客はビットコインへのアクセスが可能

Squareはこの合併をグローバル展開に利用するものの、Afterpayの顧客は、Squareの財務ツールにダイレクトにアクセス可能だ。

つまり、“今すぐ購入”または“後で支払う”システムを介してビットコイン(Bitcoin/BTC)を購入するオプションである。Afterpayの現在の消費者ベースは、Squareの顧客ベースである年間7,000万人以上のアクティブなCashAppユーザーと数百万の売り手にも拡大される事によってAfterpayのリーチと成長が拡大するとみられている。

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