ビットコインなど仮想通貨で、ISISへ資金提供|米NY女性が13年の禁固刑
米ニューヨーク州在住のズービア・シャナズ被告が、ビットコインやその他の仮想通貨を使用してイラクやアル・シャームのイスラム国家(ISIS)へ資金を提供していたとして、13年の禁固刑が科されたことが明らかになった。
米司法庁(DOJ)が3月13日に発表した内容によると、ズービア・シャナズ被告は2017年3月から7月に渡ってISISへ資金を提供するために、メリカン・エキスプレス、チェース・バンク(JPモルガン・チェース)、ディスカバー、TDバンクなどの主要金融機関に対し詐欺を行った。シャナズ被告は、約22,500ドル相当のクレジットカードを不正に取得し、約62,000ドルのビットコインを含むその他の仮想通貨を購入。その後、ISISの前線として知られるパキスタン、中国、トルコの個人や企業に15万ドル以上の複数の電信送金を行なったようだ。
捜査では、ズービア・シャナズ被告が、ISISの暴力的なジハード関連のウェブサイトや掲示板、ISISリクルーター、ファシリテーター、金融業者のSNSとメッセージングページにアクセス。さらには、ISISメンバとなるために向かうシリアへの入国を促進する情報など、今回の犯行に関連する多数のインターネット検索が発見されているという。
ズービア・シャナズ被告は2017年7月、米ニューヨーク市のジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕。その後の2017年12月に起訴。2018年11月には、ISISへ資金を提供するために銀行を詐欺し、盗まれた資金をマネーロンダリングしたことを認めており、有罪となっている。