アイルランド銀行がGemini似電子マネーライセンスを付与
アイルランドの中央銀行にあたるBoI(Bank of Ireland =アイルランド銀行)は、仮想通貨取引所Geminiに電子マネーライセンスを付与した事がわかった。
3月21日(月曜日)付けの現地メディアの報道によると、BoIによってGeminiに電子マネーライセンスが付与された。Geminiが電子マネーを発行できるようにするライセンスは、アイルランド中央銀行によってフィンテック企業に対し、初承認され、これまで承認された他の企業には、Meta(当時はFacebook)、Google、Stripeなどに付与されている。Coinbaseはすでにアイルランドで運営する人気仮想通貨取引所だが、Geminiは規制当局との連携に取り組んでいることで注目されている。
2020年初頭にローカルライセンスを申請した後、EU(ヨーロッパ)連合離脱への反応もあり、Geminiは2021年、アイルランド東部のダブリン(Dublin)に事務所を設立している。元BoI執行部長のピーター・オークス(Peter Oakes)氏は、同取引所が仮想通貨ライセンスに登録することで新しいライセンスを補完すると考えており、Geminiは、FCA(Financial Conduct Authority=英国金融行動監視機構)から承認を受けた英国でサービスを提供できるようになるとして、次のように語っている。
電子マネーの承認と仮想通貨サービスプロバイダーの登録を組み合わせることで、アイルランドの消費者と企業に、Geminiのデジタル資産と、売買、口座の利息、支払い、クレジットカードなどのNFT(非代替性トークン)サービスの全範囲を提供する必要があります。
Geminiによる資産運用管理
2022年初めにGeminiは、財務管理会社Bitria(ビトリア)を金額非公開で購入契約を発表した。
買収には、デジタル資産プラットフォームとファイナンシャルアドバイザー向けのウェルスマネジメントツールが含まれ、この買収により、70億ドル(約8,431億円)の企業のウェルスマネジメントサービス(富裕層顧客向け総合資産管理サービス)への大きな前進を示した。オークス氏は、成長の大きな可能性を秘めていると強調し、アイルランドのGeminiにとり、制度的な富の管理の可能性があると語っている。