米暗号資産取引所コインベースが日本進出か、JVCEAの第二種会員に登録
金融庁認定の規制団体である一般社団法人「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」が2020年3月2日、米国の大手暗号資産取引所コインベースの日本法人・株式会社コインベースを含む3社が第二種会員として登録されたと発表した。
第二種会員とは、暗号資産交換業協会の登録を申請中、もしくは申請予定の事業者。2018年6月に日本進出を発表していた同社の協会加入は、日本での事業展開が本腰に向けて動き出していることを明らかにしたようだ。
今回、登録されたのは、コインベース(代表:北澤直)のほか、株式会社デジタルアセットマーケッツ(代表:西本一也)、東京ハッシュ株式会社(代表:段 璽)の3社。
JVCEAは発足当初、正会員として認可済みの取引所(暗号資産交換業者)のみで構成されていたが、第二種会員の登録受付を18年10月から開始している。暗号資産業界の健全な発展に向け、登録範囲を拡大した格好となっている。なお、第三種会員という資格もあるが、内容は未定だ。
なお、第二種会員は、「資金決済法第63条の3に規定する仮想通貨交換業者登録の申請中の事業者又は申請を予定する事業者」の枠組みにあたる。新たに登録された3社が、日本で新たに交換業社を目指す事業者であることになっている。
これで、会員数は第一種会員が22社、第二種会員が9社となった。
コインベースは、サンフランシスコを拠点に置く大手暗号資産取引所で2012年に設立。世界30以上の国・地域で取引所サービスを提供しており、業界初となるユニコーン企業(未上場で時価総額が10億ドルを超える企業)として知られている。登録者数も規制下で運営する取引所では、世界最大規模を誇る。
同社は、ニューヨーク証券取引所の親会社など、有力な株主や出資者を確保しており、日本では、三菱UFJフィナンシャルグループが、傘下の三菱UFJ銀行や三菱UFJキャピタルを通じて出資を行なっている。