米証券取引委員会(SEC)が、俳優スティーブン・セガールと和解

米証券取引委員会(SEC)が、俳優スティーブン・セガールと和解

アメリカの証券取引委員会(SEC)は、 仮想通貨オファリングのプロモーションで取得した収益を開示しなかった件で、俳優のスティーブン・セガール氏を告発し、和解したことを発表した。

セガール氏は、Bitcoiin2Gen(B2G)によって行われた仮想通貨オファリング(ICO)でプロモーターを務め、現金25万ドルと75万ドル分のB2Gトークンを取得していたが、SECはこれを明らかにしていなかったことを発見した。

実際B2Gのプレスリリースでは「セガール氏がB2Gのブランド大使になった」というタイトルが付けられたものがあり、その記事の内容の中にもセガール氏がICOのプロモーションを快く受け入れた文言が書いてあった。

このプロモーションは、SECが”ICOは証券に該当する”と警告した後に行われた。そのため、連邦証券法の条項に従い、ICOの宣伝により利益を教授したものは、その金額を開示する必要がある。これについてSECの執行担当リトマン氏は以下のように語っている。

投資家は、セガール氏が受け取った金額について知る権利があり、それによりバイアスがかけられているかどうかを判断できる。

有名人はSNSの影響を利用し、報酬を適切に開示することなく、証券を宣伝することを許可されていない。

セガール氏は沈黙シリーズの主演として日本でも有名な俳優ですが、今回のSECの調査結果を否定も肯定もせず、受け取った報酬の20%に該当する157,000ドルをSECに支払い、更に同額をペナルティーとして支払い和解した。またセガール氏は今後3年間証券に関する宣伝をしないことにも同意した。

過去にも複数の有名人がSECから告発

SECは過去にも、元プロボクサーのフロイド・メイフェザー氏や音楽プロデューサーのキャレルド氏に、ICOの宣伝で受け取った報酬を開示していなかったことで罰金を科している。

これらのケースでも、罰金と利息を速やかに支払っており、肯定も否定もしなかった。