香港SFCが仮想資産関連の詐欺の疑いがあるProxinexに対して国民に警告
香港SFC(香港証券先物委員会)は、新たな仮想通貨プラットフォームを詐欺の疑いのある警告リストにProxinex(プロキシネックス)追加した事がわかった。
香港SFCは、新たに仮想通貨プラットフォームProxinexについて、詐欺の疑いがあるとして、警告リスト入りを発表。背景には、ユーザーがプラットフォームから資金を引き出そうとする際、困難が生じたとの報告があった事が挙げており、「Proxinex」名義で活動している団体に注意するよう国民に警告するプレスリリースを発表した。
香港では最近、仮想通貨関連犯罪が増加しており、今回の警告は、香港警察が、被害者から140万ドル(約2.16億円)に相当するデジタル資産を詐取したとして告発された仮想通貨犯罪シンジケートを取り締まった翌日に発せられている。なお、今事件では、14歳の未成年を含む4人が逮捕されているとのことだ。
Proxinexはエージェント通じて出会い系アプリに投資家を誘い出す
香港SFCは7月29日付の声明で、Proxinexがエージェントを雇い、投資家に出会い系アプリを通じて誘い出したうえでプラットフォームに資金を入金させた疑いがあるとした。
エージェントは、香港の金融規制当局と機関が承認したとされる偽造文書を使用してプロフィールを偽造したとされている。なお、偽造文書には、所得証明書と手紙が含まれており、声明によると、このトリックに騙されたユーザーはProxinexに資金を入金したが、うまくいかなかったと述べたうえで、次の様に語っている。
投資家はProxinexから仮想資産を引き出すのに困難を感じていると報告し、その後、彼らの「アカウントは存在しない」と告げられた。現在、ウェブサイトはアクセスできないが、同様のドメイン名を持つウェブサイトが継続的に作成される可能性があるため、一般の人々は注意する必要がある。
この展開を受けてSFCは、Proxinexを疑わしい仮想資産取引プラットフォームの警告リストに追加し、仮想通貨の投資機会を提供すると主張するオンライン投資詐欺に警戒するよう国民に呼びかけた。なお、香港SFCの警告リストには、BitCloud、Bitget Pro、MEXC、BitForex、Bybit、JPEXなど、40を超える名前が疑わしい仮想資産取引プラットフォームとして指定されている。