英国首相が英国王立造幣局にNFTのリリースを依頼
イギリスのリシ・スナック(Rishi Sunak)首相は、英国で仮想通貨を受け入れる準備として、英国王立造幣局にNFTのリリースを依頼したことを発表した。
メディアの報道によると英国はNFTを始めとする仮想通貨イノベーションを受け入れたい意向を示しており、Innovate Finance Global Finance Summitで、スナック首相は2022年夏までに、NFT(非代替性トークン)を作成することを王立造幣局に命じた。というのも、英国政府は仮想通貨に大きな可能性があると考えており、この業界の世界的なハブになることを望んでいるとのこと。
このニュースは、イギリス政府がDeFi(分散型金融)とステーブルコインを規制し、ブロックチェーン技術を繁栄させる枠組みを確立する計画の概要を発表したことを受けてのものである。関係者によると、政府は適切な規制をすることで、消費者の決済の選択肢を広げ、プロセスをより効率的にできると考えているとみられる。実際、イギリスでは確立された仮想通貨規制がないため、ヨーロッパでは珍しい国の一つであったが、CNBCによると、スナック英国首相は今後数週間のうちに、新しい規制体制を発表すると予想されており、スナック首相は次のように語っている。
イギリスを仮想通貨技術の世界的なハブにすることが私の野望であり、今日まとめた措置は、企業がこの国で投資、革新、スケールアップできるようにするのに役立つだろう。
政府と仮想通貨業界との連携強化へ
英国は、企業が実験と革新ができるような金融市場インフラストラクチャーサンドボックスと仮想通貨グループを設立し、業界と連携していくことも発表している。
FCA(Financial Conduct Authority=英国金融行動監視機構)がこの分野の規制について意見を収集する予定とのこと。英国財務省は詳細については明らかにしていないものの、政府主導のステーブルコイン規制を検討する予定であることも明らかになっている。
ジョン・グレン(John Glen)大蔵大臣は4日開催の金融サミットで、次のように語っている。
政府は、英国における仮想通貨市場のさらなる発展を促すため、税制の競争力を強化する方法を検討する予定です。仮想通貨を貸し出すことで利回りを得るDeFi(分散型金融)やローンの税務上の取扱いを見直す予定です。
一方で米国は、より有意義な方法で仮想通貨の規制を開始しており、議会は現在、物理的なお金から価値を引き出す仮想通貨の一形態である、ステーブルコインを作成するための法案を検討している。また、ジョー・バイデン大統領は3月9日(水曜日)、仮想通貨とNFTの特定のリスクと利点を判断するよう連邦政府機関に求める大統領令に署名した。