世界の中央銀行4分の3がCBDC検討または立ち上げへ

PwCが世界の中央銀行CBDCの状況を公表

ロンドンに本拠を構える4大会計事務所の一つであるPwC(PricewaterhouseCoopers=プライスウォーターハウスクーパース)は、中央銀行の4分の3がCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)を検討しているか、すでに立ち上げている事を最新レポートで公表した。

4月4日(月曜日)に発表された2回目年次グローバルCBDCインデックスレポート(second annual Global CBDC Index report)は、独自のデジタル通貨の開発について、中央銀行の成熟度を測定。さらにステーブルコインについても今回初めて概要が同レポートに含まれた。PwCのブロックチェーンおよび仮想通貨のスペシャリストである(Haydn Jones)氏は、同レポートの中で次のように語っている。

中央銀行の80%以上がCBDCの立ち上げを検討しているか、すでに立ち上げています。


小売部門の各国CBDC状況

一般の人々が利用できるCBDCであるリテールCBDCと金融機関が利用できるホールセールCBDCの両方を100点満点でランク付けしており、小売CBDCは、卸売CBDCと比較してはるかに高いレベルの成熟度を持っていることを示している事が今回公表された最新レポートで判明している。

ナイジェリアのe-Nairaのスコアは95で、小売と卸売の両方のカテゴリーで最も開発されているとの調査結果が示されている。

小売部門については、バハマが同国のCBDCであるSand Dollar(サンドダラー)を立ち上げた初の国であるため、際立っている。ジャマイカでは、Jam-Dexが2022年中に発売される予定であり、タイでは独自CBDCの開発とテストがすでに実施されている。タイと香港は、国境を越えた支払いに焦点を当てた共同mBridgeプロジェクトで、卸売部門のトップに立っているほか、シンガポールとフランスも、CBDCプロジェクトの継続的な調査と開発により、同カテゴリーで高得点を獲得している。